2024 Fiscal Year Annual Research Report
第二帝政期におけるフーゴー・プロイスの法理論および政治・社会・歴史観察の連関
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21K01141
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| Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
諸岡 慧人 東北大学, 法学研究科, 准教授 (30802681)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | フーゴー・プロイス / ベルリン / 領域社団 |
| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、在外研究中のドイツにて、法学者・現実政治家であるフーゴー・プロイスが考究・関与した事例について、資料調査と検討を行った。具体的には、1920年の大ベルリン市成立に至るまで、ベルリン市および周辺地方公共団体がそれぞれどのような要望を持ち、内部において議論を展開し、相互にいかなる交渉を行ったかを調査し、その上で、市議会議員かつベルリン在住の法学者であったプロイスがこの過程に果たした貢献と彼の主張を分析した。この論点は、彼が教授資格申請論文において領域社団の概念構成をなしたからこそ、プロイスの理論・実践の連関を見る上で極めて重要である。大ベルリン市成立までの各領域社団の対立を含めた相互作用は、複数の有機体がひとつの大きな有機体を作り上げるという意味で、プロイスの理論的関心に大きく響くものであった。その上で、あくまでベルリン市の政治家・法学者である彼が、その立場において周辺の地方公共団体にどのように対峙したかは、彼の思想と行動を総合的に検討するための試金石となる。 以上の検討において、プロイスはベルリンの利益に重みづけを与え、周辺自治体の存立および要請については些か冷淡であったこと、この態度は教授資格申請論文における領域社団の区域との関係という理論的論点に由来するものであることが明らかになった。 最終年度の研究を含め、研究期間全体を通じて、プロイスが有していた理論上も現実観察上も重要な「発展」という概念について、その用いられ方や含意を分析し、これによって彼の学問と行動の連関を明らかにし、加えて、プロイスが語る「発展」が彼の政治信条(左派自由主義の信奉者として大都市を牙城として第二帝政期ドイツの構造に異議を唱える)に大きく規定されていることを確認した。
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