2021 Fiscal Year Research-status Report
「引用発明との相違点」とは何か~「ダブルトラック」下での特許の有効性判断の比較
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21K01265
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
横島 善子 福島大学, 地域未来デザインセンター, 産学官連携教員 (60833952)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 特許 / 新規性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に沿って、2019年度に地方裁判所、知的財産高等裁判所で言い渡された特許侵害訴訟等の判決文のうち、特許発明の有効性について言及したものの抽出を行った。そして、事前に抽出済みの、2018年度までに言い渡された同様の判決文とをあわせて検討対象A(地裁判決約800件、知財高裁判決約400件)とした。検討対象Aのうち、(1)対象となっている特許について、同一引用文献を用いて相違点を認定している無効審決があるもの、かつ(2)無効審決における請求項と、判決文における請求項が同じもの等を抽出した。(検討対象B、地裁判決約100件、知財高裁判決約50件)(1)について、引例が文献ではないものは、無効審決と特許侵害訴訟等の証拠資料等が同一であるか必ずしも明確ではないため、まずは検討対象から除外した。(2)については、その特許の権利範囲を決める請求項は、特許後も訂正可能であり、判決文における請求項と、無効審判における請求項が、その訂正により一部異なる事がある。その差異は相違点の認定に影響を及ぼす可能性があるため、まずは除外することとした。 上記抽出作業を通じて、おおよそのラフな分析観点を得たので、今年度は、その分析観点にたって、改めて検討対象Bの精査・分析・考察を行う。また、判決文数に不足がある場合は、当事者系ではなく査定系ではあるが、検討対象Aの中から、同一引用文献を用いて相違点を認定している訂正審決があるものも、検討対象Bに加える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分析・考察の対象として適していると思われる、地裁判決約100件、知財高裁判決約50件の抽出を行うととともに、大まかな分析観点を得るところまで行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進展しており、当初計画通りに研究を進める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による移動の自粛等によって参加予定だった学会・研究会の多くがオンラインになったため。
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