2022 Fiscal Year Research-status Report
The Transition of Cultural Hegemony in the Twentieth Century Asia-Pacific: U.K.-U.S Rivalry and the Trend of Japan, Australia, and Canada
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21K01347
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中嶋 啓雄 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (30294169)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 外交史・国際関係史 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度、新型コロナウィルス感染症の蔓延のため延期したアメリカ合衆国への出張に出かけ、ロックフェラー・アーカイブ・センター(ニューヨーク州スリーピーハロウ)ならびにコロンビア大学稀覯本・原稿図書館(Rare Book and Manuscript Library)(ニューヨーク市)で史料収集を行った。具体的にはロックフェラー財団やカーネギー財団が1930年代から1960年代にかけて、王立国際問題研究所(RIIA)(通称チャタムハウス)の姉妹機関であるオーストラリア国際問題研究所(AIIA。1933年設立)やオーストラリアの国際政治学者に対して行った助成に関する一次史料を収集・閲読し、それが同国の国際関係研究、ひいては米豪関係にどのような影響を与えたのか(あるいは与えなかったのか)について、検証を進めた。 また、アメリカを拠点とするインターネット上の電子ディスカッション・リスト(英文)H-DIPLOの合評会に評者として参加し、研究課題に深く関わる日米文化外交についての研究書John Gripentrog, Prelude to Pearl Harbor: Ideology and Culture in US-Japan Relations, 1919-1941 (Lanham, MD: Rowman & Littlefield, 2021)の書評を執筆し、著者からの応答も得て、20世紀半ばのアジア・太平洋における文化的ヘゲモニーのせめぎ合いについて、考察を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年半振りにアメリカ合衆国を訪問し、研究遂行上、必須であった一次史料が収集でき、それに基づく実証的な考察が可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
カナダを訪問し、ブリティッシュ・コロンビア大学図書館(バンクーバー)やカナダ図書館・文書館(オタワ)で関連の一次史料の収集し、考察をさらに深める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の下、国内外の出張が思うに任せないなか、初年度に十分に研究費を使用できず、2年目もそれを完全に挽回するには至らなかったため。次年度は海外出張の予定はないが、国内の史料調査旅費や文献の収集に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)