2022 Fiscal Year Research-status Report
Inequality and its macroeconomic consequences
| Project/Area Number |
21K01394
|
|---|
| Research Institution | Waseda University |
|---|
Principal Investigator |
濱野 正樹 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20711089)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
| Keywords | 格差 / 労働参加率 / 少子高齢化 / マクロ動学 / 人口動態 / 金融政策 / 財政政策 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
初年度に完成した、Eyquem and Hamano (2022)においては家計や個人の異質性の設定から得られる含意に焦点を絞り、供給サイドのである企業の異質性は仮定せず、さらに人的資本の蓄積が家計内で行われるという設定で、特に日本のような少子高齢化社会を分析・記述する有効な道具として提示している。他方、本研究は、投資の結果として生まれる企業参入を仮定し異質な家計と異質な企業との相互作用や、その生産性に与える影響に焦点を置いているが、これらのメカニズムについての基本的なアイデアについて、共著者とオンラインで議論を深めた。
また、初年度に完成した論文、Eyquem and Hamano (2022)について、いくつかの改訂を行った。
さらに、関連するトピックについての研究論文について、国内、海外の学会、セミナーにおいて研究報告を行った。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画当初においては、２，３本の論文を執筆予定であったが、現状では基本の第一論文のみが完成している状態である。遅延の理由は、コロナが明けたことにより、加速度的に他の研究が忙しくなったことにある。しかし、秋からサバティカル期間に入り、研究に使える時間が増える見込みであり、完成を目指して行きたい。
|
| Strategy for Future Research Activity |
ベースとなる基本論文については、現段階（２０２３年５月）ですでににいくつか、報告予定が決まっている。セミナーや学会での報告をもとに、内容をブラッシュアップし、関連する新たな研究論文にも着手してゆきたい。
|
| Causes of Carryover |
コロナ禍による特別延長措置により、他研究費にも余裕があり、研究期間が初年度である本研究費の使用を繰り越したため。
|
