2023 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Research for the effects by Japanese policy for increasing acceptance of international labor force
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21K01482
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
土井 康裕 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (70508522)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外国人労働者 / Mincer Equation / jobtag / タスク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本の労働市場における外国人労働者の賃金について、日本人労働者との比較を行いながら実証的な分析を行った。特に、日本人労働者に比べて外国人労働者の賃金が低いと言われている状況を踏まえ、本当に外国人だから賃金が低いのか、別の要因があるのか分析を行った。 具体的には、厚生労働省の賃金構造基本統計調査をデータ基盤とし、Mincer Equationと呼ばれる賃金分析の方法を用いて回帰分析を行った。ここでは、日本人と外国人労働者の比較を、単純なデータ上の比較分析から始め、外国人労働者のビザカテゴリーや就労年数等の特性による絞り込みを行うことで、外国人労働者の賃金が実際に日本人より低いのかどうかを検証した。 同時に、アメリカの労働市場を分析したAcemoglue and Autor(2011)を参考に、労働者のタスクに着目した分析を行った。日本では、厚生労働省がアメリカのデータベースを模倣したjobtagデータベースを作成したことにより、この分析が可能となった。ここでは、各労働者の仕事をタスクによって分解し、より詳細な仕事内容を把握することで、賃金格差とタスクの関係性から外国人労働者と日本人労働者の違いを明確にすることを目標とした。結果、同じような職業であっても、日本人労働者に対して外国人労働者の方が比較的単純な仕事をしており、これが賃金格差委に繋がっていると明示することができた。 本研究に関しては、2023年11月に開催された日本経済政策学会国際会議で発表し、参加者から高い評価を得ることができた。これを踏まえ、現在は同論文を学術雑誌に投稿中であり、2024年末までの採択を目指している。
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