2023 Fiscal Year Research-status Report
自動運転車・MaaS・テレワークと複数地域からなる都市構造の数値計算分析
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21K01515
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
平松 燈 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (30725255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 寛規 久留米大学, 経済学部, 准教授 (90635963)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マルチエージェントシミュレーション / 交通流 / 訪日外国人 / 地方経済衰退 / シミュレーション分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
「Artisocを用いたマルチエージェントによる交通流シミュレーションへの地理情報システムの活用法」では、マルチエージェント・シミュレーションによる道路交通流分析における地理情報システムの使用法を解説した。具体例として、熊本市の一部の市街地の道路種別ごとの道路交通網のGIS データの入手法から処理方法までを詳説した。また、人口メッシュデータを用いた道路交通流シミュレーション時に必要な人や車のエージェントの生成法について示した。 さらに、ハザードマップなどがビットマップ形式の画像でしか提供されていない場合に、そのビットマップ画像データからクラス属性データをCSV形式で抽出する方法を提案した。最後に、上記の手法で作成したデータの活用例として、災害時における避難行動の初歩的 なマルチエージェント・シミュレーションを実行し、交通分析にマルチエージェント・シミュレーションを導入するために、GISの活用方法を熊本を事例に示した。 "Increase in Inbound Tourists and Long-Term Decline of Rural Economy in Japan: A Multi-Regional Computable General Equilibrium Analysis"では、 本研究では、日本の47都道府県レベルの地域におけるインバウンド観光客の経済効果を調査するため、計算可能な多地域一般均衡モデルを用いたシミュレーション分析を実施した。 短期的には経済が発展するが、長期的には農村部からより成長が見込める都市部へ人々が移住し、都市部のさらなる成長につながり、地方は衰退する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに、自動運転車による地域経済分析の分析モデルの作成を行い、論文"Impact of Autonomous Vehicles on the Choice of Residential Locality"を作成した。また「マルチエージェント・シミュレーションを用いたコネクテッドカー普及による渋滞緩和に関する初歩的実験」ではマルチエージェント・シミュレーションを導入して、コネクテッドカーを交通モデルに組み込んで分析を行った。これらは引き続き研究を続けている。現在は現実の都市におけるシミュレーション分析を行うため、データ整備に取り組んでいる。現在はLRTが導入されることによる歩行者行動や商圏の変化について分析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
データが準備出来次第、カリブレーションを行い、実行可能なプログラミングの作成に取り掛かる。現実の都市データを取り込むことにより、実在する都市における自動運転車の普及が及ぼす影響を分析する。年齢層、所得層などの違いを組み込むことにより、自動運転車の普及に伴う、立地の変更、便益の格差、環境への影響を分析する。また、コネクテッドカーの導入が渋滞や走行距離に与える影響について分析を行う。加えて、地域を限定したモデルを作成し、マルチエージェント・シミュレーションを行い、LRT導入により歩行者行動や証券がどの様に変化するのかについて研究を進める。
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Causes of Carryover |
年度内に完了する予定だった論文の執筆を次年度も継続することになっため、年度内は英文校正の支出が発生せず、次年度使用が生じた。次年度に行う英文校正に使用する。
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