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2022 Fiscal Year Research-status Report

組織で働くプロフェッショナルの働きがいの研究:「仕事の意味」の視点から

Research Project

Project/Area Number 21K01643
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

古田 克利  立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 准教授 (20612914)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今井 裕紀  新潟国際情報大学, 経営情報学部, 講師 (20866529)
大竹 恵子  京都先端科学大学, 経済経営学部, 講師 (70880201)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords向社会的動機 / 向社会的価値 / ワーク・エンゲイジメント / 仕事の要求度 / プロフェッショナル
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、2022年1月に実施した調査で得た3,221件のデータを分析した。分析の目的は、ヒューマンサービス系プロフェッショナル(看護師,理学療法士,介護士)の向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの関係を明らかにし,両者の関係に対する職務要求の調整効果を検討することである。
近年,組織行動研究において向社会的モチベーション(prosocial motivation)への関心が高まっている。向社会的モチベーションは,向社会的行動すなわち他者に恩恵をもたらす行為に対する動機のことであり,それは全体的,文脈的,状況的水準の3つに分類される。向社会的モチベーションが従業員のパフォーマンスにポジティブな影響を与えることが明らかにされているものの,既存の尺度では向社会的モチベーションの志向性を弁別しにくいなどの課題も残されている。また,我が国の労働者を対象にした研究は限られており,職種の特性に考慮した検討も不足している。
そこで,全体的かつ文脈的な向社会的モチベーションを仕事の向社会的価値(以後,向社会的価値)として操作的に定義したうえで,一般的に向社会的であることが求められる代表的な職種としてヒューマンサービス系プロフェッショナル(看護師,理学療法士,介護士)を取り上げ,向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの関係を明らかにした。具体的には、看護師,理学療法士,介護士の向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの関係と,両者の関係に対する職務要求の調整効果を検討した。分析の結果,向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの間に正の関連を確認し,両者の関係に対して、職務要求が調整効果を持つことを確認した。この結果は,JD-Rモデルにおける個人資源の価値次元への拡張可能性を示唆するものである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2022年度の進捗状況は以下の通りである。
(1)2021年度に回収したデータを用いて、看護師,理学療法士,介護士の向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの関係と,両者の関係に対する職務要求の調整効果を検証した。検証結果を、産業・組織心理学会第37回大会において発表した(口頭発表)。
(2)同データを用いて、上司のソーシャル・サポートが抑うつに与える影響について、看護師,理学療法士,介護士およびソーシャル・サポートの種類の視点から分析した。分析結果を、経営行動科学学会第25回年次大会において発表した(口頭発表)。

Strategy for Future Research Activity

2023年度は、2022年度に実施したアンケート調査のデータを継続的に分析し、分析結果を国内学会で発表する。また、発表した内容を論文として取りまとめ、国内学会誌への投稿を目指す。

Causes of Carryover

計画時点において、国際学会での研究成果報告を予定していたが、コロナ禍の影響により計画を実行することができなかった。また、国内学会での研究成果報告および情報収集がオンライン形態となったため、出張旅費の執行が予定額を下回った。さらに、インターネット調査のデータ解析に時間を要し、2時点目の調査を実施することができなかった。
次年度以降にインターネット調査を実施する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 1 on 1 ミーティングの頻度と仕事の成果の関係 ─ワーク・エンゲイジメントの媒介効果に着目して─2023

    • Author(s)
      古田克利
    • Journal Title

      デザイン科学研究

      Volume: 2 Pages: 1-22

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] ヒューマンサービス系プロフェッショナルの向社会的価値とワーク・エンゲイジメントの関係 ―職務要求の調整効果に着目して―2022

    • Author(s)
      古田克利・今井裕紀・大竹恵子
    • Organizer
      産業・組織心理学会 第37回大会
  • [Presentation] 大竹恵子・古田克利・今井裕紀2022

    • Author(s)
      上司のソーシャル・サポートがヒューマン サービス系プロフェッショナルの抑うつに 与える影響:サポート種類の視点から
    • Organizer
      経営行動科学学会第25回年次大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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