2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on division of labor that contributes to the competitiveness of Japan's supporting industry
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21K01700
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
藤川 健 兵庫県立大学, 国際商経学部, 准教授 (50454484)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | サポーティング・インダストリー / 基盤的技術 / 中小企業 / 技術経営 / 国際競争力 / 金型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題である「日本のサポーティング・インダストリーの競争力に資する分業関係に関する研究」では、オリジナルの「技術競争力における焦点」という分析視角に準拠し、日本の金型産業に分業関係を検討することである。このような分業関係を分析するためには、国内外の金型関連企業に対する聞き取り調査が重要となる。しかしながら、令和4年度も、新型コロナウィルスの状況が大幅に改善せず、満足のいく企業調査を行えなかった。また、研究代表者は、令和3年10月から令和4年9月までの期間で英国にて在外研究を行った。上記の状況を踏まえ、今年度は、過去に執筆してきた自転車関連の報告書の内容を書籍として出版することに専念した。具体的に述べれば、令和4年度は、学術図書1冊(藤川健[2023]「存続する自転車部品製造企業の技術―発展の方向性―」駒形哲哉編著『現代日本の自転車産業と社会』同友館、並びに藤川健[2023]「技術研究所の役割—指導・改善から試験・評価へ」)としてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度は、コロナ禍が続いていたことと、イギリスで在外研究を行っていたことから、フィールドワークを行うことが困難な状況にあった。ただし、幾つかの企業に対しては、オンライン会議ツールを用いた聞き取り調査を行うことができた。これらの状況を総合的に判断し、本年度の進捗状況は、「やや遅れている」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、コロナウィルスを取り巻く状況が改善する兆しが見られるため、対面での金型関連企業に関する聞き取り調査を再開することを計画している。もちろん、今までのように企業調査のアポイントがスムーズに取れない恐れもあるため、並行して文献研究も継続して実施する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスの影響と研究代表者の在外研究により、十分なフィールドワークを実施することが困難であったため
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