2021 Fiscal Year Research-status Report
Theoretical, Positive and Institutional Research in Small M&A and Family Business Succession
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21K01727
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
山本 昌弘 明治大学, 商学部, 専任教授 (10261489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 義裕 明治大学, 商学部, 専任教授 (60433645)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中小企業 / 事業承継 / M&A |
Outline of Annual Research Achievements |
基盤研究(C)の初年度にあたる2021年度は、パーソナルコンピューターやデータベース等の購入を行い、基礎固めとした。研究対象は中堅中小企業の事業承継及びM&Aであるが、新型コロナウイルスの影響により、企業やM&Aを支援する事業承継・引継ぎ支援センターへの聞取り調査を計画していたものの、相手方のこともあり2センターした実現しなかった。研究費については大部分を基金化して2022年度に先送りすることにした。 研究実績については、研究者2名で何本かの論文を執筆して公表した。研究代表者である山本昌弘による研究成果は以下のとおりである。 「中小企業の価値向上につなげるSDGs」『CSR企業白書2021』、『週刊東洋経済臨時増刊』東洋経済新報社、第6982号、2021年4月21日、66-71ページ。中小企業において事業承継やM&Aが企業成長の重要な契機となることを中小企業庁の施策をもとに論じた論文である。 「SDGsからみた信頼される会社とは」明治大学商学部編『これがSDGs』同文舘出版、2021年8月20日、21-33ページ。中小企業が目指すべき企業像として大企業のCSRを位置付け、大企業の「信頼される会社」ランキング掲載企業について論じた論文である。 「中小M&Aガイドラインについて」『経理知識』明治大学国家試験指導センター経理研究所、第100号、2022年2月28日、55-68ページ。中小企業のM&Aに関する重要なガイドラインとなる中小M&Aガイドラインについて論じた論文である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、初年度に企業や事業承継・引継ぎ支援センターへの訪問を行い、さまざまな聞取り調査を実施する予定であったが、新型コロナウィルスの影響によりほとんど実現することが出来なかった。 2021年度に実施した聞取り調査は、大分県及び愛知県の事業承継・引継ぎ支援センターでのものである。そこでは、統括責任者や承継コーディネーターから事業承継やM&Aに関する実態について話を聞くことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、緊急事態宣言等や蔓延等防止措置が収まり、聞取り調査に実地訪問することが可能であると考えている。聞き取り調査では、事業承継・引継ぎ支援センターを訪問したい。 さらに、当初の計画では2022年度にM&Aを実施した企業へのアンケート調査を実施することとしていた。これについては、前年度から繰越しもあり本年度には本格的に取組みたいと考えている。加えて聞取り調査のための訪問企業は、アンケート調査の回答企業から選択する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、M&Aを実施した企業やそれを支援する事業承継・引継ぎ支援センターへの聞取り調査を十分に行うことができなかったため、予算を繰り越した。
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Research Products
(4 results)