2022 Fiscal Year Research-status Report
Implications of the corporate cultural antecedents on IMC capability and business performance
Project/Area Number |
21K01773
|
Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
姜 京守 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (30757985)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 企業文化 / IMCケイパビリティ / キャンペーン成果 / ブランド成果 / 財務的成果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、広告分野における中心的課題であるIMCケイパビリティ形成において、組織文化がどのような影響を及ぼすのかを理論的かつ実証的に解明し、実務への応用性の向上を図るべく、議論を進めている。本研究は、以下の3点を基本方針とする。①全社的なIMCと組織文化に関する文献研究、②全社的なIMCのあり方に関する定性調査、③これら①②の分析結果を踏まえ、企業側のマネージャーを対象とした定量調査(アンケート調査)。 当該年度に実施した研究業績は、第1に、全社的なIMCに関するエキスパートへのインタビュー調査である。上記①の文献研究を行うとともに、IMCに関するエキスパートへのインタビューを実施し、仮説導出の助けとなる情報を収集した。第2に、上記のインタビュー調査の分析考察から導き出された仮説に基づき、次年度に行う予定の日本企業のブランドマネージャーに対する定量調査(アンケート調査)に向けた調査設計などの事前準備を行った。 当該定量調査は、調査専門会社の協力を得て2023年6月頃を目途に実施できる予定である。上記①の文献調査や②の定性調査(インタビュー調査)から得られた仮説に基づいた定量調査(アンケート調査)の調査設計などの事前準備を行ったことにより、一定の成果が得られたと考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、大きく以下2つの方向で、調査が進展している。(1)本研究の分析モデルにおける構成概念の文献レビューが順調に進んでいることから、次年度の定量調査が可能な知見の蓄積が進展している。(2)2022年度に行った定性調査(計8名へのインタビュー調査)の分析考察を行い、2023年度の定量調査(アンケート調査)に向けて、仮説導出と調査設計を行った。以上の状況から、研究の目的は、現在まで概ね良好に達成されていると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度はまず、それまでに行った調査・研究から導出した仮説に基づいて、6月頃を目途に日本企業のブランドマネージャーを対象にした定量調査(アンケート調査)を行う予定である。その後、調査結果の分析考察を行い、国内外の学会(8月初旬もしくは10月初旬)で発表したいと考えている。それと並行して釜山国際広告祭(2023年8月中旬開催)での現地調査も行い、本研究全体のバックボーンとなる知見の深化を試みる。
|
Causes of Carryover |
2022年度は、エキスパートへのインタビュー調査の回数が予定よりも少なかったため、旅費で算定していた予算が残った。また、データ整理として学生謝金を計上していたが、インタビュー調査の回数が少なかったため、研究代表者自身で行った。そのために次年度使用額が生じている。
|