2021 Fiscal Year Research-status Report
The Effects of Tax Avoidance and CSR on Risk Management
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21K01815
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥田 真也 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40351431)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | リスクマネジメント / CSR活動 / 税負担削減行動 / 実証研究 / 会計情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度はコロナに振り回されたものの、それを克服することができた一年であった。 まず本来令和2年度に公表する予定であった日本会計研究学会特別委員会「税制が企業会計その他の企業行動に及ぼす影響に関する研究」の報告書を令和3年度に公表することができた。これにより、遅れていた研究を前進させることができたことは大きな喜びであった。 また、日本会計研究学会のスタディグループである「AI技術の活用によるESG情報の評価に関する研究」に属させていただき、令和3年度において中間報告を行う予定できた。この中では、新たな実証手法について検討できた。ここにおいても、対面での研究会は実施できなかったものの、オンラインで情報交換を行うことができ、研究を進展させることができた。 加えて、社会関連会計研究に「CSR活動が価値関連性に及ぼす影響について」を、東北学院大学経営学論集に「経営者の特性と会計情報システム選択との関係」と題する論文を公表できた。これらはいずれも学外教員との共著であり、コロナ禍でもオンラインで共同研究を進めたことによる成果である。いずれも企業のリスクマネジメントに対して新たな知見を追加できたという点で意義はあると思うが、個人的にもコロナに対するリスクマネジメントがうまくいった成果であると考えている。特に後者についてはさらに研究を進展させることで、令和4年度にWorking Paperを公表できており、さらなる研究の進展に資することができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍において出張は制限されたものの、オンラインでの会議にもなれたことで、ある程度順調に研究を進めることができた。報告が延期されていた会計学会の特別委員会での報告も無事に終え、また新たに参画したCSR情報に関するスタディグループでも報告ができた。これ以外に、CSRに関する論文も講評することができた。また、会計のリスクに対する対処として研究を始めた会計情報システムについても公表することができた。これらのことから、おおむね順調に研究が進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
税負担削減行動については、従前から行っていた研究会について対面で実施可能になった段階で復活させたいと考えている。また、CSRデータベースにかんしてはスタディグループは本年度で終了するものの、そのメンバーで引き続き研究を行う予定であり、そちらに参加していくことで、あらたな知見を得て、研究を進めていきたい。また、CSRに感しては他の共同研究も同時に実施しており、これらの成果を公表するように進める。最後に会計情報システムについてもすでにWorking Paperを公表しており、これをブラッシュアップしてさらなる研究につなげていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍において、基本的には出張が禁止されており、そのため国内外を問わず出張が行えなかった。このために、出張旅費として計上していた部分が執行できずに次年度使用が生じた。2022年度以降に出張が解禁になれば、研究会や学会への出張を行い、旅費を使用したいと考えている。
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Research Products
(4 results)