2022 Fiscal Year Research-status Report
中国社会主義革命をめぐる歴史社会学:民衆の日常生活と政治の関係を中心に
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21K01926
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鄭 浩瀾 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 准教授 (40458964)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日常生活 / 民衆 / 政治 / 社会主義革命 / 歴史社会学 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、次の4点を中心に研究活動を推進してきた。①史料収集。本研究課題を遂行する上で必要不可欠な史料は、アメリカ・スタンフォード大学のフーバー研究所や東アジア図書館などに所蔵されている。そのため、2022年度は、2回にわたり海外出張をし、史料収集を行った。②国際共著論文の発表。中国側の研究協力者とともに、若者の日常生活の視点から中華人民共和国成立初期の思想改造運動を再考することを目的とした論文を執筆した(“Thought Reform in Daily Life: Revolution Ideology and the Self of a College Student: 1951-1953”)。③国際学会発表。2023年3月15日から19日にかけてアメリカ・ボストンで開催されたアメリカ・アジア研究協会(Association for Asian Studies, AAS)において毛沢東時代の社会に関するパネルを組織し、中華人民共和国建国初期における農村秩序の変容と婚姻との相互関係を考察する論文も発表した。④講演会の開催。2022年4月23日、社会主義公私合営化運動について数多くの業績をもつ中国華東師範大学歴史学部の教授を招いて、慶應義塾大学東アジア研究所・現代中国研究センターで講演会をオンライン開催した。この講演会を通して中国社会主義体制の形成の歴史に関する研究動向を学ぶとともに、海外研究者と交流関係を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
史料の収集は予定通り、実施することができた。国際共著論文も予定通り執筆し、査読論文として英文の学術機関誌に掲載される予定となった。このような民間史料を用いて中国建国初期の思想改造運動を考察する研究は、現代中国研究領域にも貢献することができたと思われる。 また、中国研究領域で最も影響力があるアメリカ・アジア研究協会(AAS)において、日・中研究者を集めてパネルを組織し、英語で本研究課題の内容に関連する研究成果を発表した。こうしたことを通して、当該研究の成果を国際的に発信し、海外の研究者と交流を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は次の3点を中心に研究活動を推進していく予定である。まず、史料収集を引き続き行う。2023年度は、公刊された地方誌文献を収集する予定である。 次に、中国現代史関連の国際シンポジウムを開催する。中国現代史・現代中国政治経済学の研究で名が知られるスタンフォード大学の教授を招き、慶應義塾大学で国際シンポジウムを開催する予定である。それを通して本研究課題に関する国際共同研究のネットワークを構築することを目指す。そして引き続き研究成果の国際的な発信に努める。国際学会および国際シンポジウム・ワークショップに積極的に参加し、研究成果を発表するほか、英語で学術論文をさらに執筆し、中国研究に関する英文の学術誌に論文の投稿を行う。
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Causes of Carryover |
2023年度は引き続き史料収集を行い、アメリカのみならず、中国国内においても調査を実施する予定である。そのため、旅費が発生する。 また、スタンフォード大学の教授を招聘し、中国・日本の研究者とともに国際シンポジウムを開催する予定である。そのために海外研究者の招聘費用やシンポジウムの開催費用が発生する。
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Research Products
(4 results)