2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of an empathy education program in the community and its impact on community wellbeing
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21K01945
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
孫 大輔 鳥取大学, 医学部, 講師 (40637039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 晋一 鳥取大学, 医学部, 教授 (30304207)
中 朋美 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (60707058)
角南 直美 鳥取大学, 医学部, 助教 (70715359)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ウェルビーイング / コミュニティ / エンパシー |
Outline of Annual Research Achievements |
コミュニティウェルビーイングに関する文献のレビューを実施し、コミュニティウェルビーイングの概念をまとめた(孫大輔. 健康と社会を考える コミュニティ・ウェルビーイングと健康格差. プライマリ・ケア: 実践誌 6(4): 43-46, 2021)。その結果、コミュニティウェルビーイングには、良好な環境や経済的状態、社会的交流、場への愛着が重要であることが分かった。また、社会的交流については、ゆるやかな紐帯(ゆるいつながり)が重要であり、適度な他者への働きかけ(おせっかい)と寛容性のバランスが重要であると考えられた。 また鳥取県大山町(人口1万5千人)をフィールドにして、キーパーソンのインタビューを数名実施した。それと並行して、大山町において住民や関係者とのパートナーシップ形成を進めるため、地域活動の担い手(民生委員・集落支援員など)・行政・コミュニティナースなどと勉強会やミーティングを数回実施した。これにより、地域課題と地域資源の理解が進み、多くの知見が得られるとともに、関係者とのネットワーク化が進んだ。現在、地域に向けた実践活動に並行して、地域住民にとってのウェルビーイング、あるいはコミュニティが良い状態にあるとはどんなことなのか、探索的にデータの分析を進めている。 現状の仮説として、「ゆるやかな紐帯」を形成する住民間の心理的距離に注目し、適度な関係性や他者への働きかけ(おせっかい)がコミュニティウェルビーイングに良い影響を与えるのではないかと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度はコミュニティウェルビーイングに関する先行研究のレビューや、地域住民と研究者による準備ミーティングとパートナーシップ形成を行うという予定であった。概ね予定通りに進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、鳥取県大山町において、地域に向けた実践活動を行いながら、フィールドワークやワークショップを行い、地域文化に根ざしたコミュニティウェルビーイングに関する分析を進めていく。また、ウェルビーイングに関した教育プログラムを住民と協働して構築していく。
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Causes of Carryover |
概ね計画通りに進捗したが、一部のデータ収集と分析が予定よりも遅れたため、テープ起こし代などデータ分析に使う分は次年度に回すこととなった。次年度は、遅れた分のデータ分析のための経費に主に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)