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2022 Fiscal Year Research-status Report

日本版FITTプログラム(家庭訪問療育モデル)の効果測定および開発をめぐる研究

Research Project

Project/Area Number 21K01963
Research InstitutionKawasaki University of Medical Welfare

Principal Investigator

諏訪 利明  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70633840)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 芳我 ちより  香川大学, 医学部, 教授 (30432157)
小田桐 早苗  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10461245)
黒田 美保  帝京大学, 文学部, 教授 (10536212)
下田 茜  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (20412257)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywords家庭訪問型療育 / FITTプログラム / TEACCH Autism Program / 早期療育
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、通常の自閉スペクトラム症(ASD)の療育プログラムに、アメリカ、ノースカロライナ州TEACCH Autism Programで実施されているFITTプログラム(家庭訪問型の療育プログラム)を取り入れることによる発達効果の検証、および日本版FITTプログラムというべき家庭訪問療育を組み合わせた新しい療育モデルの開発を目的としている。
2022年度は、2年目にあたり、研究者は、県の発達障害者支援センターが開催する「我が町の親子教室の集い」(2回)にコメンテーターとして参加し、健診後の親子教室を担当する保健師、保育士等に向けて、アドバイスを実施するだけでなく、その中で「親子療育と家庭訪問型療育の可能性」と題した講演会も行って、FITTプログラムのエッセンスを紹介してきた。ワーキンググループとして参加した地域の自治体の数は、最初は9つにとどまっていたが、実施ごとに増え、最終的には県内の14の自治体に上った。多くの専門家に重要性を訴えることができたと思われる。また、こうしたことは、地域での早期療育の入り口に携わっているともいえる保健師や保育士のニーズを把握する機会になった。あわせて研究の3年目に向けて研究協力への地域の保健師や保育士の関心を探ることができた。
日本における家庭訪問療育のプログラムを実施するにあたり、他の早期療育の一つである、ESDM(アーリースタートデンバーモデル)の自主勉強会を大学院修了生たちと立ち上げ、FITTプログラムに導入できるであろう視点の整理も行ってきた。
研修の実施に向けて、実際のFITTプログラムのマニュアル翻訳は現在およそ50%ほどの進み具合にとどまっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は研究2年目にあたる。本来の計画によれば、「FITTプログラムの担い手を育てるための研修の実施」が計画されていた。しかし、コロナ感染の状況もあったために、対面での研修を実施することは難しかった。かわりにその下準備としての研修等に参加することはできていたが、計画の進捗としては、計画通りとはいえない状況があった。
あわせてFITTのマニュアルの完成版作成もペースを上げて取り組む必要がある。地域で健診にあたる保健師や保育士のニーズを基に、研修プログラムを作成し実施する必要がある。これら2年目に実施する内容がすべて3年目に持ち越されたので、やや遅れているとした。

Strategy for Future Research Activity

研究3年目として、FITTプログラムの担い手を育てるための研修実施が中心的な課題になる(2年目の継続)。そのために、FITTマニュアル(日本語版)を完成させる必要がある。マニュアルが完成次第、TEACCH Autism Programのホームページ上のFITT関連ページを参考にしながら、研修プログラムを整備していく予定である。
また10月にTEACCH Autism Programのカンファレンスが開催されることに合わせて、現地を訪問し、FITTのワークショップを受講できるように計画を進めている。それらを受けて、今年度後半には、地域の親子教室や療育に携わる専門家を集めて、FITTプログラムに基づく研修会を実施する予定である。
並行して「日本における家庭訪問型療育の展開」について論文化する予定である。

Causes of Carryover

2022年度はまだコロナの影響が残り、実際に視察やワークショップ等は開催されず、予定していた旅費や幼児向けのおもちゃ等の購入が少なく、その分が繰り越されたために金額が多くなっている。
2023年度は、研修の実施に向けて、道具や資料作成の費用、視察にともなう交通費等を使用することを計画している。

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Published: 2023-12-25  

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