2021 Fiscal Year Research-status Report
二次障害を伴う思春期発達障害ケースに対して継続したアウトリーチ支援体制の構築
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21K01964
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
松島 亜希子 久留米大学, 医学部, 助教 (20586838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福浦 善友 久留米大学, 医学部, 講師 (00572942)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発達障害 / 思春期 / アウトリーチ支援 / 二次障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、発達障害のある子どもの数は増加傾向にあり、虐待・不適切な養育、成功体験の少なさ、自己肯定感の低下などの要因から二次障害を発症することがある。特に発達障害のある思春期の子どもは、心理的課題が複雑になる中、二次障害の悪化が懸念され、また、母親もそれまでの親子関係を見つめ直し、子どもと新たな関係性を築くなど、母子ともに支援が重要になると考える。しかし、発達障害のある思春期の子どもとその母親に対する具体的な支援の検討は十分ではなく、医療・保健・福祉・教育との連携を図った支援体制の構築が求められる。 そのため、本研究では、発達障害で二次障害を併発した思春期の子どもとその母親が安心して地域で生活できることを目指し、医療・保健・福祉・教育の効果的な連携を図るために、入院中から退院後まで継続したアウトリーチ支援体制の構築に向けて示唆を得ることを目的としている。 2021年度は、二次障害により入院経験がある発達障害の子ども(12~18歳)を養育している母親へインタビュー調査を実施し、母親の体験および望む支援について明らかにしたいと考えていた。しかし、新型コロナウィルス感染症の拡大による研究実施の制限により、計画的にインタビューを実施することが出来なかった。現在、インタビュー調査に向けて文献検討し、計画書を作成中である。2021年度に実施できなかった内容は2022年度に向けて実施していく予定とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年新型コロナウイルス感染拡大に伴い、病院への出入りに制限があり、インタビュー調査に関する情報収集や協力への依頼が難しく、計画的に進めることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に実施できなかった二次障害により入院経験がある発達障害の子ども(12~18歳)を養育している母親へインタビュー調査を実施し、母親の体験および望む支援について明らかにし、支援内容について検討していく。インタビュー調査に際して、病院の看護師と医師に協力を仰ぎ、対象者の選定及び日程調整を行っていく。
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Causes of Carryover |
2021年度はインタビューの継続が困難であり、謝金等の使用は2022年度以降に使用する。また、学会参加や論文投稿、アンケート実施についての費用は2022年度以降に使用する予定である。
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