2023 Fiscal Year Research-status Report
二次障害を伴う思春期発達障害ケースに対して継続したアウトリーチ支援体制の構築
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21K01964
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
松島 亜希子 久留米大学, 医学部, 助教 (20586838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福浦 善友 久留米大学, 医学部, 講師 (00572942)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 思春期 / 発達障害 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、発達障害のある子どもの数は増加傾向にある。発達障害をもつ子どもが思春期になった時、障害の特性が顕在化し、二次的にうつ状態や強迫症状、不登校や素行の問題が出現することで、入院となるケースも少なくはない。子どもが入院となった場合、母親は戸惑いや不安を抱き、その後の生活スタイルや子供への関わり方を変化させる必要があり、退院後、地域生活を維持していくために継続した支援が重要になる。そのためには、母親が子どもの入院をどのように捉えているのか、また退院後の生活に関して、どのような困難を抱えているのか具体的に把握する必要があると考えた。そこで、精神科に入院経験のある思春期発達障害の子をもつ母親が、子どもの入院をどのように捉えているのか、さらに退院後の生活において、どのような体験をしているのかを明らかにし、地域生活を維持していくための支援について考察することを目的に、昨年度に引き続き母親を対象にインタビュー調査を実施した。研究協力への同意が得られた病院およびクリニックにて、ポスター公募および「研究への参加ご協力のお願い」を配布していただき、対象者の募集を行った。 現在までに10名の対象者にインタビュー調査を実施した。現在、得られたデータを逐語録にし、分析作業を行っている。その分析結果を基に、今後は引き続きアンケート調査実施に向けて準備をしていく予定である。また、それらの結果を基に、精神科に入院経験のある思春期発達障害の子をもつ母親が、子どもの入院をどのように捉えているのか、さらに退院後の生活において、どのような体験をしているのかを明らかにし、地域生活を維持していくための支援について考察したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー調査協力者の募集及びインタビューの調整に時間を要し、計画的に進めることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、得られたデータを逐語録にし、分析作業を行っている。分析作業がスムーズに進むよう、学会や研修会等に参加し、分析方法についての知見を深めていく。また、その分析結果を基に、今後は引き続きアンケート調査実施に向けて準備をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査に時間を要したため、分析やその後のアンケート調査を行うことが出来なかった。2024年度は分析作業がスムーズに行えるよう、学会や研修会に参加する。また研究成果をまとめ、論文投稿し、アンケート調査を実施する予定である。
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