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2023 Fiscal Year Research-status Report

在宅療養高齢者を看取った家族主介護者への適切なグリーフケア

Research Project

Project/Area Number 21K01980
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

平野 和美  国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (80849969)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords遺族支援 / グリーフケア / 家族介護者 / 介護支援専門員
Outline of Annual Research Achievements

介護支援専門員の遺族支援に関する研究として、<研究1>は、介護支援専門員の遺族支援実施の実態に関する研究、<研究2>は、質的研究で明らかとなったグリーフケアの方法も含めた遺族支援の内容をもとに、介護支援専門員が実施する遺族支援の方法に関する研究を実施した。また、これらの結果から、遺族支援の方法とグリーフケアの方法の関係を整理した。

<研究1>の介護支援専門員の遺族支援実施の実態に関する研究では、介護支援専門員のおよそ8割が何らかの程度の遺族支援を実施していることが明らかとなった。また、介護支援専門員は介護保険制度での位置づけを超えた業務ではあるが、ケアマネジメントの視点を基本にすれば介護支援専門員の役割の一つと捉え、遺族支援を実施しているものと考えられる。

<研究2>の介護支援専門員が実施する遺族支援の方法に関する研究では、「遺族支援の方法」の探索的因子分析の結果、「遺族に対する感情表出支援」「遺族に対する支持
的支援」「遺族への情報提供・送致」「遺族に対するアセスメント」の4因子が抽出された。そして、遺族への支援方法は、遺族に対するアセスメントを基本にして遺族の感情表出支援や支持的支援を実施していた。また、遺族に対して情報提供や遺族を社会資源につなげる支援を実施しており、介護支援専門員がケアマネジメントや利用者本位の重要性、家族支援を意識してケアマネジメントの本来の考え方や方法を実施していることが、利用者の逝去後の遺族支援方法の活用につながるといえる。そして、グリーフケアの方法と遺族支援の方法の関係は、支援の方法としては同じ構造枠組であったが、遺族支援については遺族の感情表出支援を多く実施していることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

遺族の思いや体験に関する文献レビュー、および質的調査の結果から、遺族を対象とした郵送調査の調査表の作成に取り掛かっているがやや遅れている。次年度実施できるように、調査票の作成、および発送準備を進めているところである。また、今年度の介護支援専門員を対象とした2つの調査結果の学会発表、および論文投稿の準備をしている。

Strategy for Future Research Activity

介護支援専門員を対象とした2つの調査結果を学会発表および論文投稿する。また、遺族を対象とした郵送調査を実施し、家族介護者が必要としている支援は何かを明らかにする。

Causes of Carryover

遺族を対象とした郵送調査が遅れているため、次年度実施する。また、学会発表および論文投稿に至らなかったため次年度実施する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2025 2024

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 介護支援専門員による遺族支援の実態2025

    • Author(s)
      平野和美
    • Organizer
      日本保健医療社会学会 第50回学術大会
  • [Presentation] 在宅で終末期療養者を介護した経験のある遺族の思いや体験に関する文献レビュー2024

    • Author(s)
      笹川仁美 平野和美
    • Organizer
      日本グリーフ&ビリーブメント学会 第6回学術学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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