2021 Fiscal Year Research-status Report
認知症地域支援推進員による地域支援実践力の向上のための教育プログラムの開発
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21K01985
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
中島 民恵子 日本福祉大学, 福祉経営学部, 准教授 (70503085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上山崎 悦代 日本福祉大学, 福祉経営学部, 講師 (80711655)
杉山 京 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (90824912)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知症 / 地域実践力向上 / 認知症地域支援推進員 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症の人が地域でより良く暮らし続けられるための地域支援を明らかにするための示唆を得ることをねらいに,認知症の人に対する地域支援に関する文献を精査し,現在の研究の到達点と今後の研究課題を明らかにすることを目的として先行文献レビューを行った.データベース医中誌Web,CiNii Articles,Pubmedを用い,国内外で報告された文献を対象として検索した.検索用語は “認知症”and“地域支援” or “コミュニティソーシャルワーク” or “コミュニティワーク” or “ソーシャルアクション” or “コミュニティサポート”とした.医中誌162件,CiNii122件(重複58件),Pubmed8件のうち,方法に示した手順による検索の結果,6編の文献を分析対象とした.
認知症の人の地域支援といっても,認知症の人のステージに応じて,主たる施策や事業が異なり,主な担い手も異なる状況であった.ステージの特徴に見合った地域支援のあり方とともに,たとえステージが異なっていても,認知症の人の地域支援に求められるスキルや実践力の共通点を見出していく必要があると考えられる.しかし,文献レビューからは十分な研究の蓄積があるとはいえない状況が明らかとなった.本分析の結果に関しては、学会発表のために抄録を提出しており結果を待っている状況である.
先行研究レビューの対象とはならなかったが、認知症地域支援推進員の導入背景や実践報告に関する文献および関連報告書を整理し,認知症地域支援推進員の求められる役割を整理した.加えて,2022年度の実施にむけて認知症地域支援推進員へのインタビュー調査の内容および対象者に関する検討を重ねてきた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた,先行研究レビューは実施することができた.一方,新型コロナウィルス感染症の影響による教育や学務等の対応および認知症地域支援推進員の配置や勤務形態等を加味したインタビュー調査の対象者の選定等に想定していたより時間を要したことで,後半に予定していたインタビュー調査が実施できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,インタビュー調査の実施および認知症地域支援実践力尺度の構成項目案を作成する.
インタビュー調査では,新型コロナウィルス感染症の影響を踏まえてオンラインのツールを用いたインタビューも検討し,円滑な実施となるよう取り組んでいく.認知症地域支援実践力尺度の構成項目案は,先行研究レビューおよびインタビュー調査結果の分析を踏まえて昨年度と同様に定期的な会議の場において,本研究に関係する研究者や実践者と協議して作成を進める.
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Causes of Carryover |
2021年度にインタビュー調査が実施できなかったため,2022年度に実施予定である.主に調査実施に伴う謝金および逐語録作成に使用する予定としている.
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