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2021 Fiscal Year Research-status Report

地域分散化時代を見据えた社会的養育のリービングケアとアフターケアのモデル開発

Research Project

Project/Area Number 21K01995
Research InstitutionHealth Sciences University of Hokkaido

Principal Investigator

片山 寛信  北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (10816797)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsリービングケア / アフターケア / 社会的養護 / アフターケア事業所 / 児童養護施設
Outline of Annual Research Achievements

研究初年度である2021年度は,社会的養護自立支援事業における支援コーディネーターを受託しているアフターケア事業所の支援者に対し,施設等とのリービングケアの実践内容や課題から,社会的養護の地域分散化時代を見据えたリービングケアのあり方の示唆を得ることを目的としたヒアリング調査を実施した.COVID-19の感染拡大の影響を受け,当初ヒアリングを予定していた日程から大幅に遅れたが,6自治体のアフターケア事業所の相談員6名に対してヒアリングが実施できた.
ヒアリング内容は,①「主観的に感じるアフターケアにおけるケアリーバーの支援ニーズ」②「支援ニーズから考える,施設等が実施するリービングケアにおいて必要な支援」③「支援ニーズから考える,外部機関が実施するリービングケアにおいて必要な支援」④「施設等との連携における苦労」⑤「施設等との連携に際する工夫」⑥「リービングケア時の連携において施設等に求めること」の6項目とし,先行して調査したデータを用いた分析結果では,リービングケアのあり方として,以下のことが示唆された.
ケアリーバーが抱える相談力の弱さに対し,措置中における失敗する機会から,ケアリーバー自身の他者に対する相談力の醸成が必要である.また,ケアリーバーが抱える諸課題について,措置中おける計画的な課題の解決を行い,措置解除後に頼れる存在になるために,地域リソースとの連携が必要である.ケアリーバーとの関係づくりは,顔見知りからの関係から始めるなど,まずは,リービングケアを意識しないコミュニケーションが重要である.一方で外部リソースと施設等との意識差や役割分担について課題がある.その解決のためには,こまめなコミュニケーションをとり,重層的な支援体制構築に向けた協働が必要であることが示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

COVID-19の感染拡大の影響を受け,当初ヒアリングを予定していた日程から大幅に遅れたが,予定していたヒアリングが実施できた.詳細分析については,やや遅れはあることは否めないが,おおむね順調に進展しているといえる.

Strategy for Future Research Activity

2021年度の調査内容も参考にした上で,2022年度以降は,児童養護施設で実践されているリービングケアの現状を明らかにするため,児童養護施設の保育士・児童指導員などの直接支援職員,自立支援担当職員(自立支援コーディネーター),家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー),里親支援専門相談員(里親ソーシャルワーカー),個別対応職員,心理担当職員などへのアンケート調査を実施する予定である.
また,アフターケア事業所の支援コーディネーターや相談員,支援員などへのアンケート調査を実施し,外部機関が実施しているリービングケアの現状を調査する予定である.

Causes of Carryover

COVID-19の感染拡大の影響があり,一部の学会において現地における対面での参加ができなかったことと,感染者数が減少している時期に,ヒアリング調査の日程を集中させたことにより,旅費の使用額が想定より低くなった.
レーザープリンターやブックシェルフの購入を見合わせたため,物品費の使用額が想定より低くなった.
2022年度も,情報収集の機会を得ることを踏まえ,現地における対面での学会参加を優先する.また,本研究の遂行,充実に生かすため,国内におけるリービングケア,アフターケアの先進事例の視察などの機会を積極的に持つ予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 地域分散化時代を見据えた社会的養育のリービングケアとアフターケア:地域リソースへのヒアリング調査2021

    • Author(s)
      片山 寛信
    • Organizer
      日本子ども虐待防止学会 第27回かながわ大会
  • [Book] 社会的養護Ⅰー「新しい社会的養育ビジョン」の理解に向けてー2022

    • Author(s)
      片山寛信(第9章執筆)
    • Total Pages
      208
    • Publisher
      同文書院
    • ISBN
      978-4-8103-1509-7

URL: 

Published: 2022-12-28  

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