2022 Fiscal Year Research-status Report
地域分散化時代を見据えた社会的養育のリービングケアとアフターケアのモデル開発
Project/Area Number |
21K01995
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
片山 寛信 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (10816797)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リービングケア / 児童養護施設 / 社会的養護 / アフターケア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目である2022年度は,児童養護施設の保育士・児童指導員などの直接支援職員,自立支援担当職員(自立支援コーディネーター),家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー),里親支援専門相談員(里親ソーシャルワーカー),個別対応職員,心理担当職員などの施設内専門職を対象としたアンケート調査を実施.リービングケアの実践内容を,職員がどの程度実践できているのかの評価を用い明らかにすること.リービングケアの実践について,施設形態や都市部の施設と地方の施設において差があるかについて明らかにすること等を目的とした. アンケート調査の項目は,リービングケアに関する先行研究において実施された調査項目から,ダブルバーレルになっている項目の見直しや,先行研究の調査時と比べ児童養護施設の小規模化が進んでいる現状を踏まえた項目の見直し,加えて研究責任者が2021年度に実施した,社会的養護自立支援事業の支援コーディネーター事業を受託しているアフターケア事業所に所属している相談員にインタビュー調査をして得られた示唆や,2020年度に実施した,ファミリーホーム養育者へのインタビュー調査で得られた示唆も参考として検討をした.さらに,北海道内の児童養護施設で勤務している現役の児童養護施設職員や,児童養護施設において勤務経験のある福祉専門職との意見交換と,社会的養護に関する研究を実施している研究者との意見交換を実施した上で修正し確定をした. アンケート調査は2023年3月に,北海道内にある23の児童養護施設のうち同意が得られた22施設の児童養護施設職員600名に対し実施をした.有効回収率は54.5%であった.今後,詳細に分析を実施する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
児童養護施設職員へのアンケート調査とその分析は,2022年度と2023年度を用いて実施する予定であった.質問項目の検討と,調査票の配布と回収を2022年度中に実施することができた.そのため,概ね順調に進んでいるといえる.しかし,学会発表や,論文執筆などの「研究発表」に関する成果について,やや遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
回収ができている児童養護施設職員に対するアンケート調査についての分析を速やかに実施し,所属している各学会での発表や論文の執筆,投稿を行う予定である.
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Causes of Carryover |
次年度使用額が0とならない理由は,物品費においてコストダウンと,購入品目の再検討を実施したこと及び旅費においてコストダウンを実施したことが挙げられる.また,新たな調査を実施するために前倒し請求をしたが,調査を予定していた対象との調整に不具合が生じ,年度中の実施ができなかったことが挙げられる. 今後も購入物品について丁寧に検討を行うこと,旅費等についてもコストパフォーマンスを意識するなど可能な限りの節約を行い,貴重な研究費を使用されていただきたい.
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