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2021 Fiscal Year Research-status Report

Empowerment oriented groups: From practice value to practice model.

Research Project

Project/Area Number 21K01996
Research InstitutionTohoku Fukushi University

Principal Investigator

黒田 文  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (60368412)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsエンパワメント / エンパワメントグループ / エンパワリングシステム / 当事者 / 経験知 / 集団経験 / 共同創造
Outline of Annual Research Achievements

エンパワメントを促進する集団経験、共同行動、共同創造に焦点をあて、ソーシャルワークの観点からエンパワメントの考え方と実践の問い直しを行っている。研究初年度である今年度は、当初計画にそって次年度以降に実施する調査内容を深化させるために必要な文献に関するシステマティック・レビューを行った。レビューの結果、専門援助者と被援助者との関係性のなかで、専門知識と経験知がどのように扱われてきたかについてエンパワメントの観点から検討する必要があること、援助関係のエンパワリング・システムを発動するためには、抑圧的状況で生活せざるをえない被援助者側の経験に対する意味づけを両者が共有して専門的知識と非専門的知識の対等性を承認していくこと、さらに、異なる状況にあわせて双方の知識の重み付けをどのように考え、とう扱うかについて向き合うことが重要だと認識された。
実践では、「エンパワーされる過程」と「エンパワメントという成果」を区別することで、エンパワリング・システムが細分化され、よりきめ細かいソーシャルワーク実践が推進されると考えられる。グループの集団経験を通してエンパワー経験のリレーション・シップとそこから紡がれる経験知もエンパワメント達成には重要であり、エンパワメントの観点からは、個人経験から集団経験への昇華を意識した取り組み、経験知の醸成と継承を促進・創出する場の創出・提供に関与する実践が必要だと考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ感染の状況が沈静しないため、当初計画していたプレ・インタビュー等を実施することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後もコロナ感染状況の影響を受けることを鑑み、インタビュー実施が計画通りに進まない場合でも軌道修正をした成果発表が可能なように、2022年度以降は次のように研究を推進する。
[2022年度] 2021年度のシステマティック・レビューからえられた知見を深化させ、文献研究を基軸にした成果報告を行う。計画当初はテーマに入れてなかったエンパワメントの経験知に関する内容とエンパワリング・システムに対する考察を行う。プレ・インタビューの実施に拘らず本インタビューを遂行する。
[2023年度] 当初は2022年度に計画していたインタビューを後ろ倒しに実施して研究成果の発表とまとめを行う。

Causes of Carryover

コロナ感染が沈静しない状況をうけて、計画していたインタビュー調査を見合わせる判断をしたため、旅費が当初計画より抑えられた。その一部を分析アプリケーションの購入へ充当したが、結果的に次年度使用額が発生している。

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Published: 2022-12-28  

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