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2023 Fiscal Year Research-status Report

Research on the relationship between subjective visual status and healthy life expectancy

Research Project

Project/Area Number 21K02001
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

平塚 義宗  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (80266014)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 玉置 洋  国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (50386827)
武居 敦英  順天堂大学, 医学部, 准教授 (60513421)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords健康寿命 / 視覚障害 / 高齢化社会 / 要介護要因
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、視覚障害と健康寿命の関連についての包括的な検討を行うことである。本年度は、2016年日本老年学的研究のデータを用い、「見え方」とインターネット(ネット)利用の関連について検討した。高齢者にとって、ネットの使用は孤独の問題を軽減させる側面があり、ネット使用はよりよく生きるための重要なファクターである。22,291人の対象者のうち「見えづらい」と回答した高齢者は9.3%、「ネットを毎日使用」の高齢者は、見え方が「見える」に比べて、「とてもよく見える」と調整オッズ比は1.36倍(95%CI:1.20-1.54)に、「よく見える」と1.24倍(95%CI: 1.14-1.35)に増加し、「見えづらい」と0.75倍(95%CI:0.63-0.88)に減少していた。見え方を改善する対策を進めることで、高齢者のネット使用を促進できる可能性が示唆された。本研究は、第128回日本眼科学会で発表され、現在、Association between visual impairment and daily internet use in older Japanese individualsとして投稿準備を進めている。さらには、静岡県三島市の医療レセプトと特定健診データを突合した検討を実施、人口約11万人において2022年に国民健康保険及び後期高齢者医療保険に加入している18歳以上の者を対象とした。10年前に白内障の病名があった者に認知症発症の有意に高いオッズ比(1.22倍:95%CI:1.05-1.4)が得られた。本研究内容を含んだ論文は、Evaluation of the Influence of Clinical History on the Occurrence of Dementia Using the Database of National Health Insurance in JapanとしてJ. Ageing Longev.に受理された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

視覚障害と健康寿命の関連についての包括的な検討を行い、本研究期間内にすでに5本の英語論文がpublishされている。さらには、将来的に本研究を推進していくための、新たな調査も実施することができた。

Strategy for Future Research Activity

本研究の目的は、視覚障害と健康寿命の関連についての包括的な検討を行うことである。健康寿命に大きな影響を与える認知症と過去のレセプト病名との関連についての報告を進める。静岡県三島市(人口約11万人)において2022年に国民健康保険及び後期高齢者医療保険に加入している18歳以上の者を対象とし、5年前及び10年前のレセプト病歴が将来の認知症の発症に与える影響を調べた。5年年または10年前にすでに認知症と診断された人は、この研究から除外した。5年前の1年間に国保の外来レセプトに請求のあった24,371人及び10年前の1年間に請求のあった20,488人を対象にその期間中におけるレセプト病名をすべて抽出した。求めた病名の中より件数の多かった白内障を含む36の疾患について、過去の病名が介護費に及ぼす影響を検討するため、5年前及び10年前の過去のレセプト病名を説明変数、2022年の認知症の病名の有無及び介護認定調査における認知度の低下(認知症高齢者の日常生活自立度Ⅲa以上)を目的変数に用いてそれぞれ多変量ロジスティック回帰分析を行った。結果、5年前の病名に関しては年齢、骨粗鬆症、うつ病、内頚動脈血栓症、統合失調症、パーキンソン病の病名があった者に認知症発症の有意に高いオッズ比が得られた。また、10年前の病名に関しては年齢、骨粗鬆症、白内障、統合失調症の病名があった者に認知症発症の有意に高いオッズ比が得られた。この研究結果を、第83回日本公衆衛生学会総会で報告予定である。また、第128回日本眼科学会で発表された、Association between visual impairment and daily internet use in older Japanese individuals: the JAGES cross-sectional studyの英文雑誌への投稿を進める。

Causes of Carryover

2023年度内にすでに着手している研究をより精緻に達成するために、研究費使用額を2024年度に延長計上した。来年度に繰り越した研究費は、学会発表や英語論文出版費用に充当する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Evaluation of the Influence of Clinical History on the Occurrence of Dementia Using the Database of National Health Insurance in Japan2023

    • Author(s)
      Tamaki Yoh、Hiratsuka Yoshimune、Kumakawa Toshiro
    • Journal Title

      Journal of Ageing and Longevity

      Volume: 3 Pages: 523~531

    • DOI

      10.3390/jal3040025

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 第1特集 目が見えにくくなった人への支援-アイフレイルと在宅療養 〈解説2〉 「見えにくい」の要因となる眼の病気2023

    • Author(s)
      平塚 義宗
    • Journal Title

      コミュニティケア

      Volume: 25 Pages: 17~20

    • DOI

      10.32181/cc.0000000739

URL: 

Published: 2024-12-25  

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