2023 Fiscal Year Research-status Report
ボランティアの個人主義化と地域福祉:クリティカル・ボランティアリング概念の可能性
Project/Area Number |
21K02010
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
桜井 政成 立命館大学, 政策科学部, 教授 (90425009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 遼 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (40823167)
市川 享子 東海大学, 健康学部, 准教授 (80803395)
水野 武 摂南大学, 全学教育機構, 講師 (90624726)
加野 佑弥 湘北短期大学, その他部局等, 助教 (30980825)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | サービスラーニング / コミュニティ / ボランティア / クリティカル・ボランティアリング / 地域福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、クリティカル・サービスラーニングやボランティア・ツーリズムの学術的蓄積を参考にすることによって、「クリティカル・ボランティアリング」という新たな概念を提唱することをまず大きな目標としている。そして、エピソディック・ボランティアの語りも分析しつつ、その概念に基づいたコーディネート実践を試行し、その有用可能性を検討することを達成目標としている。研究期間3年目の本年度の成果実績としては、まず、調査②としていた「クリティカル・ボランティアリング概念応用実践を目的としたサービスラーニング実践を対象としたアクションリサーチ」において、成果を段階的に取りまとめることが出来ている。分担研究者が成果をまとめた単著を出版し、広く成果を公表することが出来た。さらに今後、次年度に向けてその研究成果を発展的に分析した内容での、学会発表と論文化を予定している。それらによって、サービスラーニングが、大学生自身、社会参加する意義も理解する機会となる取り組みになるよう、実践への示唆となると考える。また、地域における個人の課題が社会構造とどのように関連しているか、大学生がサービスラーニングによって理解できるための方策が示唆される。この成果については次年度に向け、より広く多様な場での広報をしていきたい。なお主に本年度は地域福祉よりも福祉教育的な成果が生まれたことになるが、その成果を応用し、今後地域福祉的な意義についても検討しつつ、広報する方略を検討していきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究進捗状況については【研究実績の概要】に記載した内容と被るが、研究期間3年目の本年度は、まず、調査②としていた「クリティカル・ボランティアリング概念応用実践を目的としたサービスラーニング実践を対象としたアクションリサーチ」において、成果を段階的に取りまとめることが出来ている。分担研究者が成果をまとめた単著を出版した他、今後、次年度に向けてその研究成果を発展的に分析した内容での、学会発表と論文化を予定している。それらによって、サービスラーニングが、大学生自身、社会参加する意義も理解する機会となる取り組みになるよう、実践への示唆となると考える。また、地域における個人の課題が社会構造とどのように関連しているか、大学生がサービスラーニングによって理解できるための方策が示唆される。他方で調査①としていた、現在のエピソディック・ボランティアの意識実態を解明するための、経験者への半構造的インタビュー調査については、現在もまだ準備段階である。倫理審査と協力団体への依頼を引き続き丁寧に行い、調査の実施につなげたい。また、サービスラーニングの効果に関するシステマティック・レビュー研究も、本年度は進めているが、成果を出すには至っておらず、引き続き次年度に行う予定の研究となっている。これらのことから研究期間の延長を申請する予定となっている。このように本年度において部分的に予定していた調査を実施することができているが、研究成果の結実に向けては今一歩足りず、研究期間の延長をすることで成果の完全な達成にたどり着きたいと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長することで残りの研究調査を実施したいと考える。次年度は研究代表者がサバティカル期間を1年間取得するために、研究のためのエフォートを大きくすることができる。これによって遅れが生じていた研究計画の部分についても、補完的に速やかにリカバリーができると考えている。また、予算的な面に関しては、使っていない予算を繰越しすることでカバーは問題なく出来うると考えている。引き続き分担研究者とも円滑に連絡を取り合い、コミュニケーションに齟齬がないようにし、遂行していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
(理由) 研究の進捗状況にも記載しているが、ボランティアへのインタビュー調査が遅れているため、その分の予算の執行が出来ていない。 (使用計画) 次年度においてボランティアへのインタビュー調査を行うことによって、繰越予算の執行を終わらせたいと考える。
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