2021 Fiscal Year Research-status Report
地域子育て支援拠点と子育て世代包括支援センターの有機的な多職種連携モデルの検討
Project/Area Number |
21K02024
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Research Institution | The University of Nagano |
Principal Investigator |
中山 智哉 長野県立大学, 健康発達学部, 准教授 (00465907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 美和子 長野県立大学, 健康発達学部, 准教授 (10352816)
春高 裕美 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 准教授 (90621285)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地域子育て支援拠点事業 / 子育て世代包括支援センター / 多職種連携 / 自治体規模 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は「“地域子育て支援拠点事業”と“子育て世代包括支援センター”における多職種連携の質を高める要因(個人要因)を明らかにする」併せて「地域の実情(環境要因)に即した多職種連携のあり方」を探ることであった。これらを通じて,日本各地で実施される未就園児家庭に対する子育て支援実践の質の向上に資する知見を得るとともに,拠点事業と包括支援センターの地域の実情に応じた多職種連携のあり方(連携モデル)を検討していくことを目的としている。 2021年度は、調査協力を依頼する自治体(機関と専門職)を選定し,インタビュー調査を実施する予定であった。しかし,コロナ感染症の度重なる流行により,各現場の感染症対応などの多忙さや,インタビュー実施時期の確定の難しさ等を鑑み、2021年度のインタビュー調査は次年度以降に延期することになった。そのため2021年度は、これでの当該領域における研究を文献を中心に精査し,今後の子育て支援領域における多職種連携研究の課題と展望を考察することにした。 これまでの多職種連携研究を整理すると,保育現場における障害や気になる子どもへ支援に関する保育者と心理士の連携,虐待や障害に関する保育士と保健師の連携,精神疾患をもつ子育て中の保護者の支援における専門職間の連携などが報告されていた。しかし,地域子育て支援拠点に特化した多職種連携に関する成果はほとんど公表されていなかった。 また,今後の研究の方向性としては,連携職種間の組み合わせや,連携を円滑にするための方略など,より実践に応用できる知見が必要なことが示唆された。 さらに,2021年度は,本研究の対象となる地域子育て支援拠点や母子保健,多職種連携の実際や課題について,専門書に整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、調査協力を依頼する自治体(機関と専門職)を選定し,インタビュー調査を実施する予定であった。しかし,コロナ感染症の度重なる流行により,各現場の感染症対応などの多忙さや,インタビュー実施時期の確定の難しさ等を鑑み、2021年度のインタビュー調査は次年度以降に延期することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、前年度実施できなかったインタビュー調査を進めていく計画である。 しかし,コロナ感染症の状況によっては,調査の実施が難しいことも考えられるため,オンラインによるインタビュー実施、場合によってはインタビュー以外の方法も視野に入れて、研究を推進することにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響があり、長野県内外で実施予定であったインタビュー調査が延期となった。また、研究成果を公表する学会等での出張も制限された。そのため、旅費交通費・人件費・謝金の使用がなかった。 次年度では、延期となった長野県内外でのインタビュー調査を実施する。
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Research Products
(4 results)