2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a small-group dementia severity-based enjoyment program for lifelong enjoyment of life
Project/Area Number |
21K02028
|
Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
本家 寿洋 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (80708610)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 法一 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (30333652)
山田 孝 東京保健医療専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (70158202)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 認知症 / 楽しみ / 認知機能 / 作業機能 / 認知症の行動・心理症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年は、若干楽しさプログラムを改変して、軽中等度認知症者用楽しさプログラムは5名程度の小集団、重度認知症者の楽しさプログラムは3名程度の小集団で大阪のデイサービスと大樹町で実施した。そして、機能訓練やADL訓練などの通常のリハビリテーションを実施した群と楽しさプログラムで群間比較研究を実施した。対象者は、楽しさプログラム群23名、通常のリハビリテーション群16名で主要アウトカムはMMSE,副次的アウトカムはBPSDを測定できるNPI、ADLの会場量を測定できるFIM、作業機能を観察で測定できる人間作業モデルスクリーニングツールとした。群間比較の結果、楽しさプログラム群はMMSE,FIM,MOHOSTが通常のリハビリテーション群よりも有意に改善したが、NPIは有意差は認められなかった.この結果を,2024年開催の日本老年精神医学会で発表する予定である. また、レビー小体型認知症高齢者や認知症を合併した終末期がんの高齢者に対して、筆者らが開発したLAESの結果から、楽しさの特徴を考慮した余暇活動を提供すると、作業機能やうつ傾向が改善した。これらの結果も2024年開催の日本老年精神医学会が発表する予定である。 さらに、本研究で開発した楽しさプログラムを関連研究として認知症予防プログラムとして2021年度から上砂川町で試行的に行ってきたが、2023年までの3年間で、楽しさプログラム群と100歳体操群での群間比較研究の結果をまとめた。それによると、楽しさプログラム群は100歳体操群よりもMMSEが有意に改善した結果となった。この内容は、2024年の日本作業療法学会で発表し、この実践内容は、2024年の第8回アジア太平洋作業療法学会で報告する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までにデータはほぼ収集し、結果をまとめる段階まで終了した。本研究結果を2024年に学会発表の場で報告する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
結果の解釈に関しては研究協力をいただいた大樹町の介護老人保健施設の研究協力者と大阪のデイサービスの研究協力者と詳細に検討する予定である。そして、本研究結果に関しては、研究分担者の協力を得て、2024年に論文執筆を開始し、投稿する予定である
|
Causes of Carryover |
学会発表に関連する学会参加費および、研究結果に関する検討での旅費に使用するため。
|