2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K02053
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
竹内 彩乃 東邦大学, 理学部, 講師 (20769252)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 晴彦 長野県立大学, 健康栄養科学研究科, 准教授 (40567393)
前田 洋枝 南山大学, 総合政策学部, 教授 (70611094)
平田 幸輝 東邦大学, 医学部, 助教 (70910404)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 自分ごと化 / プログラム特性 / 円卓会議 / 無作為抽出 / 市民参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域に関心の薄かった市民が、地域課題の解決に関する活動を新たに開始することを「自分ごと化」と定義し、特に無作為抽出型の市民会議の参加者に「自分ごと化」が生じるメカニズムについて「地域特性」「プログラム特性」「個人特性」の3つの視点から明らかにすることを目的としている。 2022年度は、3つの視点のうち、「プログラム特性」について明らかにするため、群馬県富岡市を事例に研究に取り組んだ。富岡市では、2020年度より一般社団法人構想日本の支援を受けて「とみおか未来会議」を開催し、地域の課題解決のための方法について検討し、全地区に円卓会議を設置することとした。円卓会議の開催手法として、無作為抽出型、従来の市民参加型、市役所主導型の3種類を設定したため、開催手法の違い(プログラム)によって自分ごと化に違いが出るのかを明らかにするために、11地域から5地域を選定し(無作為抽出型2地域、従来の市民参加型2地域、市役所主導型1地域)、参加者への事前・事後アンケートを実施した。また、一部の会議に参加して参与観察を行った。事前アンケートは89件、事後アンケートは122件回収することができた。無作為抽出型では、参加人数を確保するために、高校生や地域代表への声かけを行ったため、全員が無作為抽出で選定されたわけではなかったが、無作為抽出型の方法を取ることで比較的若年層が参加している傾向が見られた。今後は、得られたアンケート結果を分析する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度の調査については予定通り進んだ。一方で、2021年度実施する予定であった地域特性の調査を2022年度に実施できなかったため、進捗がやや遅れている。地域特性の調査を2023年度に実施する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、福岡県大刀洗町を事例に、個人特性について明らかにするためにアンケート調査を実施する。大刀洗町では2014年度より毎年住民協議会を実施しているため、これまでの参加者200名程度を対象とする。また、2021年度に実施できなかった地域特性に関する事例調査も行う。
|
Causes of Carryover |
本来、福岡県大刀洗町を事例に研究を行う予定であったが、群馬県富岡市での事例研究になり、旅費の必要経費が少なくなったため。未使用額については、次年度請求額とあわせて、大刀洗でのアンケート調査を行なうための人件費や旅費、研究発表の参加費や旅費、関連書籍の配布に使用する。
|
Research Products
(2 results)