2022 Fiscal Year Research-status Report
Generating the concept of cultural competencies and developing measurement scales of cultural competencies in social work
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21K02058
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
添田 正揮 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (90409251)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | コンピテンシー / 文化的コンピテンシー / コンピテンシー尺度 / 多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)支援者の文化的コンピテンシーに関する調査の準備 北米のソーシャルワーク実践及び教育における文化的コンピテンシーの実践理論システムの構築や体系化に影響を与えたDerald Wing Sueによる「文化的コンピテンス多次元モデル(Multidimensional Model of Cultural Competence in Social Work」を基に、外国にルーツがある人々を支援している実践者を対象とした調査項目および調査用紙を作成した。
(2)文化的コンピテンシーの尺度に関する調査 「文化的コンピテンス多次元モデル」は、アメリカ心理学会(APA)やソーシャルワーク教育評議会(CSWE)などで文化的コンピテンシーを有する専門職の特徴の基盤となっており、Cross-Cultural Counseling Inventory-Revised (La Fromboise, Coleman, &Hernandez, 1991)、Multicultural Counseling Awareness Scale-Form B (Ponterotto,Sanchez,&Magids,1991)、Multicultural Counseling Inventory (Sodowsky,Taffe,Gutkin,&Wise,1994)、Portfolio Method (Coleman,1997)、Multicultural Awareness-Knowledge-Skills Survey (D'Andrea,Daniels,&Heck,1991)など文化的コンピテンシーを測定するためのツール(尺度)の開発の基盤となり、理論と実践をつなげる重要な役割を担っていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染症対策のための学務や教務が多忙となり、海外調査も困難であったため、本研究を遂行するための時間を確保することができなかった。 また、社会福祉士養成課程の見直しに伴う新カリキュラムへの移行作業が多忙となり、本研究を遂行するための時間を確保することができなかった。特に、実習教育に関係する教材作成や実習教育体制の整備、実習施設や実習指導者を対象とした研修会の企画・運営を担当していたため、本研究の時間を十分に確保することができず、研究成果が予定よりも縮小した。
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Strategy for Future Research Activity |
・文化的コンピテンシーのMDCCモデル基づく調査の実施 ・Derald Wing Sueへのインタビュー調査の実施
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Causes of Carryover |
感染症対策や新カリキュラム移行などの学務・教務多忙により、当初予定していた年度に研究を遂行することができなかった。次年度は、文化的コンピテンシーのMDCCモデル基づく調査の実施、Derald Wing Sueへのインタビュー調査の実施する。
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