2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K02069
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| Research Institution | Saitama University |
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Principal Investigator |
川端 博子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70167013)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薩本 弥生 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10247108)
伊藤 大河 共栄大学, 国際経営学部, 准教授 (40735073)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | デジタル教材 / 布を用いた製作 / きもの文化 / オンラインワークショップ / e-learning教材 / 家庭科 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
製作学習に関しては、家庭科で布を用いた製作学習に初めて取り組む５年生を中心に研究を展開した。経験も知識も少ない児童に裁縫用具の用途について短時間で学べるデジタル教材を用意した。５年生158名の協力を得て、学習前後での知識の定着度の調査より、学習効果を考察した。この他、製作実習で活用できるデジタル教材を作成・公開した。また、５年生98名が15分間に完成させたなみ縫いを観察した。針の出入りを座標でとらえ，縫い目の特徴を客観的な数値で計測し、現代の５年生の技能実態を明らかにした。縫い目の評価は通常目視で行われるが、教員免許状取得見込みの大学生による目視評価と、数量的計測による客観的縫い目評価との関連をもとに、より適切に評価できる目視評価の方法について考察し，技能を向上させる指導に活かす資料を提示した。
きもの文化の継承と発信については、きものの模様に関して分かりやすく学ぶことができる、きものの模様ワーク実践用のe-learning教材を作成した。国内向けには中学生および高校生対象の浴衣の着装ワークショップを実践した。それらの学習効果について各々学会発表し、高校での実践は紀要にまとめた。海外向けにはタイで実施した浴衣着装ワークショップの内容を紀要にまとめた。コロナ禍で海外出張ができなかったためマレーシアの中高生対象のオンラインワークショップを実践し、400名程が参加した。ワークショップ前後のアンケートにより教育効果について検証した。
また、次年度のオンラインワークショップに向けて、スイッチャー等を活用したオンライン配信のあり方について検討した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
布を用いた製作学習関連では、デジタル教材を作成し、家庭科の製作実習で活用した。また、児童のなみ縫いの分析から児童の縫製技能の実態を把握し、縫製技能を高める指導に活かす資料を提示し、結果を報告した。
きもの文化の伝承についてはきものの模様について学ぶe-learning教材を日本語版と英語版を用意し公開した。また、家庭科の授業で、中学生および高校生対象の浴衣の着装ワークショップを実践した。きもの文化の発信については海外訪問は叶わなかったもののオンラインでの体験型WSを開催し、参加者にアンケートを行った。
以上のように教材作成と授業実践・分析、そして結果公表までを計画通りに進めることができたことから概ね順調と判断した。
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| Strategy for Future Research Activity |
製作学習においては、中学校家庭科教師を対象に全国調査を実施しており、製作物の内容と時間数、実習に関する意識を把握し、製作学習の動向と実習の意義を明らかにする。また、大学生を対象に高校家庭科でどのような製作物に取り組んだかを調査し、家庭基礎で扱える事例を検討し、デジタル教材として公開していく。
きもの文化の伝承・発信に関しては．2021年度のマレーシアオンラインワークショップの調査結果をまとめ、公表する。2022年度も海外訪問が困難と予想されるため、オンラインでのワークショップを計画する。オンラインでのワークショップでは、海外での視聴者へよりわかりやすく伝えるために、複数のカメラで撮影した映像をスイッチャーを使用してリアルタイムに切り替えるなどの技術面の工夫を行う予定である。
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| Causes of Carryover |
きもの文化の発信において、海外訪問型のワークショップが実現しなかったため、差額が生じた。オンラインワークショップの経費として使用する計画である。
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| Remarks |
（1）～(3)着物に絵が画れる伝統模様の名前と意味を学習できるe-learing教材
（4）小学生・中学生向け製作学習用動画教材
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Research Products
(10 results)
