2021 Fiscal Year Research-status Report
科学の知見を生活の知恵に変えるオープンサイエンスのガイドライン開発
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21K02081
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山田 泰行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (80531293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 基樹 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20360117)
森島 美佳 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50369518)
榎原 毅 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (50405156)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション / オープンサイエンス / レイサマリー / インフォグラフィックス / ビデオショート / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外の学術団体が展開しているオープンサイエンスの動向を把握するため、定期的にウェブ検索を実施して良好事例を収集した。災害(主にCOVID-19)の科学情報の研究動向を把握するためのシステマティックレビューを実施するため(研究1)、論文データベースを使用しながら文献検索で定義するキーワードを検討した。広報のための研究抄録であるレイサマリーをデータ化し、魅力的なレイサマリーの共通点を検証するシステマティックレビューを実施するため(研究2)、レイサマリーの文献検索を実施するデータベースの選定を行った。科学情報を楽しく表現するポスター・挿絵・図表であるインフォグラフィックスをデータ化し、魅力的なインフォグラフィックスの共通点を検証するシステマティックレビューを実施するため(研究3)、論文データベース(PubMed)から学術雑誌に投稿されたインフォグラフィックスを収集した。さらに、研究論文のインフォグラフィックスを専門とする企業の実務担当者とウェブ会議を実施し、インフォグラフィックスの分析項目(情報量、色彩、アナロジー、等)を検討した。研究をわかりやすく紹介する短編動画(ビデオショート)をデータ化し、魅力的なビデオショートの共通点を検証するシステマティックレビューを実施するため(研究4)、ビデオショートの動画検索を実施するデータベースの選定を行った。研究1~4のデータ収集を効率化するため、有料の統計解析ソフトや論文データベースを利用できる研究環境と、ウェブスクレイピングを実施できるシステム環境を整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
災害の科学情報、レイサマリー、インフォグラフィックス、ビデオショートのシステマティックレビューを行うための環境を整えることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、災害の科学情報とレイサマリーのテキストデータ、インフォグラフィックスの画像データ、ビデオショートの動画データを収集する。専門家と連携しながらレイサマリー、インフォグラフィックス、ビデオショートの評価項目を検討し、データセットを作成する。データ分析が可能なデータセットについては統計解析に着手する。
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Causes of Carryover |
システマティックレビューの環境を整えたものの、データ収集、データ入力、データクリーニングの作業には至らなかったことから、年度内に予定していたパソコンの購入や人件費の執行が次年度に見送られたため。次年度に使用する主な研究費の細目は次の通りである:①システマティックレビューのためのデータ入力とデータクリーニングの謝礼、②オープンサイエンスのコンテンツ制作に伴う専門企業への業務委託費、③オープンサイエンスのコンテンツを制作する専門家に行うインタビューの謝礼、④データ収集・入力・分析を行うPC及び周辺機器、統計解析ソフトをはじめとする物品購入費、⑤共同研究者との打合せ(対面)と研究成果発表のための旅費および学会参加費。
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