2023 Fiscal Year Research-status Report
ファインバブル水を用いた布の洗浄現象の解析および最適利用法の提案
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21K02084
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
田川 由美子 大阪産業大学, 経営学部, 教授 (40207808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 景子 奈良女子大学, 工学部, 特任教授 (30243356)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ファインバブル / マイクロバブル / 加圧式発生装置 / せん断式発生装置 / 洗浄性 / 人工汚染布 |
Outline of Annual Research Achievements |
①マイクロサイズ(加圧式およびせん断式装置により生成)およびナノサイズの気泡を含んだ3種のファインバブル水を用いた洗浄研究の成果を国際会議(12th World Surfactant Congress)にて発表した。 ②洗浄実験に用いるため、研究当初に使用していた加圧式MB発生装置の修理および調整を行ったが、装置を稼働させることができなかった。 ③新規の加圧式マイクロバブル発生装置を洗浄実験に用いた。実験に先立ち、気泡径、気泡挙動、およびファインバブル水の接触角、表面張力を測定した。平均気泡径は85μmとこれまで用いたファインバブルの中で最も大きかった。気泡挙動は、時間経過とともに膨張するのが確認され、先の加圧式発生装置で生成した気泡の挙動と特徴が一致した。接触角および表面張力は、純水よりわずかに小さい程度であった。 ④柔軟剤成分である3種のカチオン界面活性剤を添加してファインバブル水を生成した。気泡径および気泡挙動を調べたところ、気泡径が小さくなり、気泡安定性が向上した。 ⑤疎水性汚れモデルとしてカーボンブラック(CB)、親水性汚れモデルとして赤土(RC)を用いて試作人工汚染布作製し、ビーカーレベルでファインバブル水のすすぎ効果を調べた。その結果、界面活性剤を添加すると安定的にすすぎ効果が得られることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新規の加圧式発生装置を選択して、調整する必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
①ビーカーレベルの実験結果を踏まえ、実用系レベルで洗浄実験を行う。 ②柔軟剤成分であるカチオン界面活性剤を添加したファインバブル水を用いた洗浄法を提案する。 ③研究成果を公表する。
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Causes of Carryover |
実験結果を総合的に考察して、洗浄法を提案するため
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Research Products
(3 results)