2021 Fiscal Year Research-status Report
家庭教育における新聞紙遊びの提案-OECD生きのびる力に向けて-
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21K02122
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Research Institution | ARIAKE College of Education and the Arts |
Principal Investigator |
橘 和代 有明教育芸術短期大学, 子ども教育学科, 准教授(移行) (10793226)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アンケート調査 / NIE教育 / 新聞紙の用途 / 新聞遊び / 親子関係 / 保育者 |
Outline of Annual Research Achievements |
新聞紙の素材に着眼し、その有効性について「新聞紙遊び」の観点から研究をすすめている。身近な素材の新聞紙が保育現場や家庭において、柔軟性および発展性のある素材としてどのように使用されているかについて具体的に可視化していき、今後の子育て支援や教育の方法論にも生かしていくことを目的としている。さらにはOECDの生き延びる力、SDG'sのつくる責任・つかう責任にも関連付け、廃材としての持続可能性やNIE教育への発展性についても論じていきたい。
今年度は、アンケート調査の追加を行い、新聞購読の割合やNIEの認知度、新聞紙の用途などについて年代別に整理した。結果、若い世代ほど新聞購読は少ない結果となった。NIE教育に関する認知度については世代に関係なく全体的に認知度は低かった。また、新聞紙を日常で使用する頻度は多く、遊びとして使用する頻度は少なかった。 乳幼児と親子における新聞紙遊びについては、コロナの影響もあり直接の観察は出来なかったが、同時双方型(zoom)などを利用して観察を行った。加えて保育者向けのWEBアンケートを作成し、協力態勢の構築を行い、「新聞紙の有効性」や「創造性」に関する回答で得られた結果の整理を行った。成果発表として、令和3年12月5日に、日本NIE学会第18回大会で単独発表を行った。(オンライン形式) 次年度の課題である「新聞紙遊びの提案」に向けて、研究協力者を追加し、新聞遊びの反復的な実践を造形的な視点からも行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査の追加を行い、新聞購読の割合やNIEの認知度、新聞紙の用途などについて年代別に整理した。結果、若い世代ほど新聞購読は少ない結果となった。NIE教育に関する認知度については世代に関係なく全体的に認知度は低かった。また、新聞紙を日常で使用する頻度は多く、遊びとして使用する頻度は少なかった。 乳幼児と親子における新聞紙遊びについては、コロナの影響もあり直接の観察は出来なかったが、同時双方型(zoom)などを利用して観察を行った。加えて保育者向けのWEBアンケートを作成し、協力態勢の構築を行い、「新聞紙の有効性」や「創造性」に関する回答で得られた内容の整理を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の課題である「新聞紙遊びの提案」に向けて、研究協力者を追加し、新聞遊びの反復的な実践を造形的な視点からも行う予定である。また、①「大人と乳幼児」が一緒に参加できる遊びは、双方の満足度が高い②新聞紙の素材や特徴が遊び手のストレス解消になるという二つの仮説の検証を行うことで、乳幼児の発達や大人との関係性を支援するといった効果についてもさらに仮説・検証を行っていく。 OECDの生き延びる力、SDG'sのつくる責任・つかう責任にも関連付け、廃材としての持続可能性やNIE教育への発展性についても知見を広げたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍に伴い、直接対面が減ったことで人件費および謝金において予定より回数が減った事による。
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