2022 Fiscal Year Research-status Report
積雪寒冷な中山間地域に暮らしてきた高齢女性の地域活動の経験についての研究
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21K02152
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
原井 美佳 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (80468107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 圭子 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (50760211)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢女性 / 積雪寒冷地 / 中山間地域 / 地域活動 / 老年期 / 生きがい / 居場所 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国では地域包括ケアシステム推進のもと、地域づくりを活性化するために多くの施策が展開されている。しかし、特別豪雪地帯や過疎地域には、地域づくりの担い手や限りある資源における様々な課題が報告されている。本研究は、このような課題をふまえ、地域の担い手としてまちづくりに長く貢献してきた高齢女性のまちづくりの経験とそれに伴う思いを、質的研究デザインのもと明らかにすることを目的とする。 本研究の意義は、積雪寒冷の中山間地域のまちに長く暮らしてきた高齢女性の地域活動の経験や個人の思いを掘り起こし、その土地ならでは、ひいては同様の背景を持つ町村における地域づくりへの手がかりを得ることにある。それは、時代の変遷によっても変わらないまちづくりに対する普遍的な価値観を明らかにすると同時に、時代の変遷による新たな価値との対比的考察の手がかりとなる。さらには、高齢女性がわが町で生きてきた自身を振り返り、コミュニティにおける生きがいや居場所としての認識を新たにする契機となり得る。またその言語化の機会を経て、自己効力感や自尊感情の側面から心身の健康づくりに役立つ可能性を有するものである。 2022年度は、研究計画に則り8地域を対象地域として選定した。研究依頼手続きを経て研究協力の同意が得られた7人を対象者として半構造化インタビューを実施し、逐語録を作成している。2023年度においては、選定済みの対象地域へ研究協力依頼を実施・継続する計画である。対象者が得られない場合には、その都度、次の対象地域へ研究協力依頼を実施する。併せて、取得済みのインタビューデータと共に、分析を進める計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、研究計画に則り、7人を対象者としてインタビュー調査を実施した。また、2023年度のインタビュー調査計画を展開中であることをふまえ、概ね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度においては、対象となる地域へのコンタクトを継続し、対象者へインタビューを調査を実施する計画である。
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Causes of Carryover |
2022年度のインタビュー対象者の居住地が、同じ圏域であっとことから、旅費が想定額を下回ったため、次年度使用額が生じている。2023年度は、他圏域の対象者へインタビューを実施計画であることから、その旅費に充当する計画である。
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