2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K02175
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
泉山 靖人 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (00322983)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 図書館 / 地域拠点 / 学習支援 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度となる2021年度は、①分析の枠組みに関する理論的研究、②過去の図書館の活動事例に関する資料収集とその分析による歴史的研究、の2つの研究をおこなった。一方、当初計画していた個別の図書館を訪問しての事例調査は、新型コロナウィルス対応が求められる中で調査機会が確保できなかったため、実施できていない。以下、2021年度におこなった取り組みの概要を記す。 ①地域拠点としての図書館像に関する理論的研究を文献調査等により実施した。また、日本図書館文化史研究会研究例会「建築デザインから見る戦後日本の図書館」(2021年7月にオンライン開催)等に参加した。同研究例会では主に建築デザインの観点から「図書館のイメージ」がどのように形成されているかが紹介された。 ②東北地区の公共図書館の活動記録の分析作業;分析途中である図書館においては、過去において地域で学習機会に恵まれない子ども等を対象とした学習支援の取り組みを進めていたが、その実態は当時の報告書等を除いて確認できないため、改めて当時の年報等の資料等を収集し、分析を進めている。 一方、訪問調査として、複合施設等において図書館と他の領域の行政部門等が協働した取り組みが実施されている事例、地域に分散する読書施設等を連携させる取り組み事例の調査を予定していたが、新型コロナウィルス対応が求められ予定していた時期の調査実施が困難となったため、当該調査は2022年度に延期することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属機関の出張制限(「まん延防止等重点措置」「緊急事態宣言」対象地域についての原則不許可)により、計画していた訪問調査が実施できなかった。調査対象についての事前調査は実施しており、2022年度の実施を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度に計画していた分を含めて、図書館の活動事例に関する訪問調査を実施する予定である。 また、2021年度からおこなっている図書館活動事例の歴史的研究を進め、学会誌への投稿をおこなう。 これらと並行して、理論的研究も進め、分析の枠組みを精緻化する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、訪問調査を延期したことにより、旅費および訪問調査で使用する予定だった機材購入のための物品費を執行しなかったためである。 2022年度には訪問調査を実施する予定であるため、これらの経費を執行するとともに、2022年度分の経費についても当初予定していた訪問調査を実施する予定である。
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