2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K02175
|
Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
泉山 靖人 東北学院大学, 地域総合学部, 准教授 (00322983)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 図書館 / 地域拠点 / 複合施設 / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、昨年度に引き続き①分析の枠組みに関する理論的研究、②過去の図書館の活動事例に関する資料収集とその分析による歴史的研究、③個別の図書館に関する事例調査、④学会における報告、の4つの側面から研究をおこなった。 ①地域拠点としての図書館像に関する理論的研究を、文献調査等によりおこなった。この作業を通して、後述する事例調査に向けた調査の枠組みの再検討をおこなった。 ②過去において地域で学習機会に恵まれない子ども等を対象とした学習支援の取り組みをおこなっていた東北地区の図書館について、当時の報告書等をもとに分析を進めている。 ③昨年度に事前調査をおこなった事例でもある、島嶼部において地域を巻き込んだ取り組みをおこなっている自治体の図書館を訪問し、図書館を通じた地域おこしの取り組みについて調査をおこなった。この事例については更なる追加調査を計画している。また、複合施設において図書館と子育て支援にかかわる首長部局との連携を進めている事例、活動拠点としての空間を設定し、図書館資料の提供にとどまらないサービスを提供している図書館を訪問し、その取り組みについて調査をおこなった。 ④上記③の調査をもとに、日本教育制度学会第30回大会課題別セッション「地域拠点としての社会教育施設」において報告をおこなった。 訪問調査については他にも候補を想定していたが、調査日程の調整がつかず、その分は2024年度の実施を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に生じた遅れの影響が続いており、補助事業期間の延長申請が認められたことから2024年度に調査等を実施する。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度までに実施できなかった事例も含め、図書館の活動事例に関する訪問調査を中心に実施する予定である。また、事例調査については学会発表及び学会誌等への投稿をおこなう。
|
Causes of Carryover |
訪問調査を延期したことにより、旅費および訪問調査で使用する予定だった機材購入のための物品費を一部執行しなかった。 延長期間となる2024年度には訪問調査および学会における報告等を実施する予定であるため、これらの経費を執行する予定である。
|