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2022 Fiscal Year Research-status Report

政治的軋轢に対して耐性のある「友情」の概念考察研究

Research Project

Project/Area Number 21K02180
Research InstitutionSoka University

Principal Investigator

井手 華奈子  創価大学, 教育学部, 准教授 (30532444)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
KeywordsFriendship / Philosophy of Education / Feminism / peace education / private level diplomacy / Okinawa / American Military / Indigenous Philosophy
Outline of Annual Research Achievements

本年度の研究実績には大きく4点があげられる。第一に、"Teachers and Philosophy: Essays on the Contact Zone (Tentative Tile)"のbook projectの内、一章分を執筆した。一年以内に最終稿を完成させ、書籍のbook chapterとして出版される予定である。第二に、こちらのアーティクルを執筆した具体的な状況の詳細に整合性があるかどうか、証拠の最終確認や新たな資料の提供を受けるために現地への研究出張を遂行した。資料収集においては、出張直前に貴重な証言者が犠牲になられるという悲劇も起きて、コロナの影響を大きく受けてしまったが、なんとか確認すべき最低限の歴史的資料については、研究に惜しみなく協力してくれる現地の人々の厚意によって、証拠の確認作業や裏付けを取ることができた。第三に、デンマーク・コペンハーゲンのオーフツ大学で開催された国際会議、International Network of Philosophers of Educationにおいて、研究発表をおこなった。こちらの国際会議出席においても、コロナ禍の影響は決して小さくなかったが中間報告をヨーロッパと北欧の聴衆を前に研究発表できたことは、さまざまなフィードバックを得られたという点から大変有意義であった。第四に、オーストラリアのシドニーで開催された国際会議、Philosophy of Education Society of Australasiaにおいても中間発表として研究発表をおこなった。こちらでは、往路でパイロットが陽性になり飛行機が二四時間も遅れたせいで、発表スケジュールの変更が直前で起こるという、小さくないコロナの影響を受けたが、リスケジュールされた時間帯での発表でも先住民哲学研究者から様々なフィードバックを得られたため結果としては有意義な研究発表をおこなうことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

国際会議において二回発表する機会を得られたこと、研究論文の執筆も内の一本はbook chapterとして出版がすでに決まっていることはよい点であるが、コロナ禍の影響を大きく受けているため、資料収集や証拠の確認が難航している点、国際学術誌に論文を投稿して通すためにはまだまだ精進していく必要があるため、総合すると「やや遅れている」と評価する。

Strategy for Future Research Activity

パンデミックは一旦落ち着いた様子であるが、資料収集においても、また、国際会議で意見交換をおこなう場合でも高齢者と接する機会が必ずあるため、感染症対策については継続して警戒を解かず、細心の注意を払いながら慎重に協力をお願いしたり、フィードバックを得たりしたいと思う。
本年度においては、遅れている資料の収集を堅実に遂行すること、また国際会議での発表は最低二回できるように準備しながら、最終稿としての国際学術誌への論文投稿まで準備できるように精進する。

Causes of Carryover

全体として、本年度もまだまだパンデミックによる影響が大変大きかったことがその大きな原因である。本年度は、昨年度に中止延期になってしまっていた国際会議については再開、そして開催されたため、昨年度分も合わせて、ほぼ予定通りの使用額となっている。しかし、資料、史料収集、その先にあるデータベースづくりには、パンデミックの影響がおおきく出てしまっている状態である。本研究は、70年にわたる民間外交の軌跡を丁寧にたどっていく必要があるため、個人所有の史料や資料を貸与してもらったり、史料・資料の確認作業をおこなうことが必要である。そのためには、研究に協力してくれる複数の資料や史料の提供者達との一定の時間、対面での接触が必要不可欠である。しかし、コロナ禍では、先方が基礎疾患をお持ちであったり、また、ご高齢であったりして安全を優先しアポイントメントを取ることを遠慮すべき状況があったり、一度に数人と同時に面会して資料や史料の所在について過去を思い出しながら情報提供を頂戴したりすることが不可能な状況に陥ってしまった。さらに、アポイントメントを取ることができていた場合にも、その直前に濃厚接触者になってしまわれて当面隔離措置ということで結局お会いできなかったり、コロナにり患されて隔離や治療や入院等で面会が不可能となるような不測の事態が数多くおこった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Invited: 2 results)

  • [Presentation] Looking for Good Social Distance as a Peace Education2022

    • Author(s)
      Kanako W. Ide
    • Organizer
      Philosophy of Education Society of Australasia
    • Int'l Joint Research / Invited
  • [Presentation] A Lesson of Mutual Support for Peace: Socially-Distanced Friendship as a way to Harmonize Indigenous Moral Values and Philanthropy as Military Culture2022

    • Author(s)
      Kanako W. Ide
    • Organizer
      International Network of Philosophers of Education
    • Int'l Joint Research / Invited

URL: 

Published: 2023-12-25  

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