2023 Fiscal Year Research-status Report
Development and Research of the Interactive Art Education Contents by the Cultural Facilities; Cultural Expansion and Education After the Crisis.
Project/Area Number |
21K02222
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
山本 美紀 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (60570950)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 芸術 / 文化施設 / アウトリーチ / 普及・啓発活動 / 芸術教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19感染拡大の影響で、登校が制限される中、自宅学習を余儀なくされる子供たちの支援のために、世界中の様々な業界や施設が多くの教育的コンテンツをネット上で提供してきた。本研究は、2019年末より始まったCOVID-19感染の拡大の下での、1.コンサートホールや美術館など地域の文化施設が提供した教育プログラム、またそれらが、2.感染拡大収束に向かう中で当該施設・地域の芸術文化教育活動に与えた影響を検証し、3.文化施設の有する教育資源を用いた双方向型芸術教育コンテンツの開発を目的とする。 緊急事態宣言下では、いつも以上に住民が地域に居ざるを得ない時だったからこそ、コンサートホールや美術館などの文化施設は、学校教育とは違った教育の機会を提供し、感染収束後の活動へとつなげる可能性があった。 2023年度は、2022年度までの成果をふまえ、一連の研究成果を研究ノートとしてまとめ、日本音楽芸術マネジメント学会学会誌『音楽芸術マネジメント』第15 号に投稿した。また、文化施設として神奈川県立音楽堂の協力を得、コロナ禍中に展開された同館のアウトリーチ活動について、調査・分析を行った。その結果、コロナ禍中での新たな展開には現在も引き継がれて、平時においてさらにブラッシュアップされて活用されているものがあることが明らかとなった。これらのうち、教師に向けたアウトリーチ活動について、「神奈川県立音楽堂 先生のためのアウトリーチ」において研究調査の実績をふまえた「監修の言葉」を担当した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度は、研究代表者が年度中盤より体調を崩し、本来できるはずの現地調査が滞り、研究は遅れていると言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、研究代表者はリハビリを行いつつ、研究復帰しており、次年度は協力文化施設と共に、新たなコンテンツ作成に向け計画中である。進められなかった実態調査そのものも積極的に行うことができると考えており、昨年度の遅れを取り戻せるよう努める所存である。
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Causes of Carryover |
研究代表者が体調を崩し、予定していた研究活動が実行できなかったため。 次年度については、停滞していた研究を再開する。また、研究協力文化施設と共に、研究目的の「3.文化施設の有する教育資源を用いた双方向型芸術教育コンテンツの開発」に関わる部分についえて、コロナ禍での文化施設のもつ、従来の専門性と強みの生かした教育コンテンツを元に、日常が戻った後にも活用できるコンテンツへの展開について、協働開発を行っていく予定。
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Remarks |
本研究成果発表については、準備中のため、今後順次アップしていく予定。
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