2022 Fiscal Year Research-status Report
対人援助職のための当事者研究を援用したチームアプローチプログラムの開発
Project/Area Number |
21K02235
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (00183731)
籠谷 恵 東海大学, 医学部, 准教授 (40734801)
齋藤 千景 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (50618163)
北澤 武 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (80453033)
伊藤 秀樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80712075)
工藤 浩二 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90748138)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 多職種連携 / 多職種連携教育 / 当事者研究 / 医療的ケア / PCAGIP / オープンダイアログ / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、現代の多様な健康課題に対し、医学系を中心に広がっている多職種連携教育(IPE, Interprofessional education)を教育や心理,福祉領域の多 職種に活用することを目指し、対人援助職が有効なチームアプローチを行うための研修方法を開発・評価することである。2年目にあたる2022年度は、主として次の3点を行った。 1.昨年に続き、臨床心理学で用いられている事例検討の手法であるPCAGIPを援用した多職種協働のための事例検討会を、教職大学院の学生を対象に実施した。参加者からは事例の理解が深まると好評であった。ファシリテーターが技量を高める必要がある点が課題となった。 2.臨床心理学を中心として用いられている事例検討の手法であるオープンダイアログを援用した多職種協働のための事例検討会を企画、実施した。参加者は養護教諭、教諭、スクールカウンセラー、看護師の現職ならびに学生とした。参加者からは、立場による事例の見方の違いがわかった等という意見を得た。本成果をもとに今後、方法についてブラッシュアップを図る予定である。 3.多職種連携が必要となる医療的ケア児の学校生活での支援の現状と課題を明らかにするために、医療的ケア児が在籍する小中学校の教諭ならびに養護教諭にインタビューを行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染症対策で大規模な研修や調査は実施できないが、ネットを用いた調査、文献検討、オンライン会議、少人数での対面会議や研修会の実施により、研究を遂行している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、次の3点を主に予定している。 ・過去に行った研修実績をもとに、それぞれの研修会の内容のブラッシュアップを図る。評価方法についても引き続き検討する。その後、何回か研修会を実施し修正する。 ・多職種連携の現状と課題に関するインタビューならびにアンケート調査の実施を行う。 ・医療的ケア児の学校生活の支援の課題と現状について、引き続きインタビュー調査を行う。 ・上記の成果をもとに、多職種連携教育のプログラムをまとめる。
|
Causes of Carryover |
感染症対策のため予定した調査や研究が行えなかったため。 次年度は地方での研修会の実施、成果発表を予定しているため、その経費にあてる。
|
Research Products
(3 results)