2021 Fiscal Year Research-status Report
International Comparison of Curriculum Policies on Current Educational Issues in Several Countries
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21K02273
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
矢野 裕俊 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (80182393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 健太郎 武庫川女子大学, 学校教育センター, 教授 (10266257)
楠山 研 武庫川女子大学, 教育学部, 准教授 (20452328)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | カリキュラム政策 / 国際比較 / 現代的教育課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の初めに研究代表者および研究分担者で研究会を立ち上げ、計3回の研究会を実施した。 第1回は5月上旬で内容は、本研究課題の全体的な研究計画の確認と代表者、分担者間の役割分担、研究初年度の具体的計画の3点であった。研究者間の分担では、代表者はOECDなど国際機関およびイギリス、分担者の大倉健太郎はアメリカ合衆国、楠山研はシンガポールのそれぞれカリキュラム政策に注目することとした。その他の国・地域については、初年度は文献資料の収集にとどめることとした。第2回は7月下旬で、研究代表者、分担者がそれぞれ受け持つ地域のカリキュラム政策の動向について報告した。第3回は3月上旬であり、OECDのEducation 2030プロジェクトについて検討することとし、白井俊『OECD Education2030が描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラム』(ミネルヴァ書房、2020年)を輪読し、内容理解を図った。第3回からは新たに大阪府の中学校国語科教員にも研究協力者として新たに加わってもらった。初年度に行ったことは,行動の制約もあって、文献資料の収集以外ではおよそ以上の通りであるが、第2年次のための海外実地調査についてもある程度の見通しを立てることができた。 このように研究第1年次は文献資料が中心となったが、実地調査としては、大阪市立水都国際中学校・高等学校(令和Ⅳ年度からは大阪府立に移管)を訪問し、国際バカロレアのプログラムを取り入れたカリキュラムの実際について、授業参観により知ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大が進む中で、研究活動にも行動の制約が少なからずあり、当初の計画からすれば、研究課題の進捗はやや遅れていると言わざるを得ない。しかし、本研究課題の初年度でもあることから、2年目、3年目の計画を若干修正することによってこの程度の遅れはリカバーすることが可能であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、現代的教育課題とは何かという問題を限定し、本研究課題で注目する現代的教育課題をより絞り込み、鮮明にする。 また、すでに収集した文献資料に加えて、入手可能な資料等を活用し、研究調書において示した国際比較の一覧表の作成にとりかかる。その点では、スウェーデンやオランダなどの教育に詳しい研究者を招いた研究会の開催をも考えている。 当初の研究計画で予定していた海外実地調査については、2年次のみならず3年次にも行い、訪問先についても、研究の進捗状況をにらみつつ,柔軟に考えることとする。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究初年次(2021年度)に国外調査を実施することが不可能になり、旅費等の支出がほとんどなかったため。 使用計画は、2年次(2022年度)には当該年度に交付予定の助成金と合わせて、国外調査計画を立てる。
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Research Products
(5 results)