2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on Professional Learning Communities in Global Citizenship Education: Focusing on the Lesson Study at UNESCO Associated Schools in the Postwar Period
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21K02283
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
小高 さほみ 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (10451650)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教師教育 / 地球市民教育 / ユネスコ・スクール / ウェルビーイング / 戦後教育 / COVID-19 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行、ウクライナ侵攻の長期化は、暮らしや社会に多くの影響を与えている。先の見えない不安定な社会において,教育も変革が求められている。そこで,本研究では,ウィズ/アフターコロナの社会の教師教育の基礎研究として,地球市民教育の源流である第二次世界大戦直後の国連の初期のユネスコ・スクール事業の実験校の実践に着目し,国境を越えて学び合った教員の実践を再検討し,地球市民教育の時代の教職と自律的に学び続ける教員の学習する場の保障の在り方を検討する。 本研究は,第二次世界大戦後のユネスコ・スクール事業の実験学校を研究対象としている。初年度は、コロナ感染拡大により、予定していた資料収集のための現地調査を行うことができず、既存の資料のデータ整理に留まった。2022年度は、第二次世界大戦後の国内のユネスコに関する1次資料の収集と、地方に分散している実験校に関する資料を収集し、データ整理と分析を進めた。 また、分析対象の教育実践をとらえ直すために、近年の教育改革の動向や教師教育の議論を調査した。その一部の知見は、地域の教育研究会の雑誌に寄稿した。戦後の教師教育については、理論枠組みについて研究会で報告し、研究ノートとして投稿した。次年度は、これまでに収集した資料を基に調査を進めるとともに、さらに議論を深めるために、学会で発表し、投稿論文にまとめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大により、予定していた資料収集やインタビューなどの調査に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、既に収集した記録を対象に分析を進めると共に、現地調査を実施し、新たに収集したデータ整理及び分析を行う。具体的には、2023年度前半に前年度予定していた調査を実施するとともに、これまでの調査結果の一部を学会で発表し、投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大により、予定していた資料収集のための現地調査を行うことができず、既存の資料のデータ整理に留まったため。翻訳の謝礼金が発生する研究が実施できなかったため。
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