2023 Fiscal Year Research-status Report
a comparative study on transnational higher education as functions of 'on offshore face to face education'
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21K02284
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
杉本 均 佛教大学, 教育学部, 教授 (50211983)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 留学 / トランスナショナル高等教育 / 海外分校 / 英語プログラム / 非英語圏 / 国際プログラム / オンライン授業 / 対面授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
非英語圏におけるトランスナショナル高等教育の展開について、第二フェーズ(自立採算可能なレベルの運営の構想)の動向について、非英語圏大学の海外大学分校の設立・展開を中心に研究を行ってきた。 これまで文献情報収集、C-BERTなどのインタ-ネットでの情報分析を中心に行い、関連事業への新型コロナウイルスの影響が明らかになったが、同時に本科研のテーマでもある遠隔授業の展開も、緊急避難ではなく、積極的な事業展開の一部として定着してきている様子も確認できた。 調査については昨年度後半からようやく海外調査が可能な状況になってきたので、7月にカナダ、ケベック州のフランス語圏のトランスナショナル高等教育の状況について調査を行った。モントリオール工科大学(Institut Polytechnique Montreal)を訪問し、パリ工科大学やモロッコ、カサブランカ工科大学とのパートナーシップの実態など、フランス語圏の大学間トランスナショナル展開の動向と戦略について聞き取り調査を行った。合わせてマギル大学での日本MBAの展開に関する調査を行った。 また12月には高等教育における対面型遠隔教育における南米初の実践例として、ブラジルのサンパウロ市に展開する、マンチェスター・ビジネス・スクールの南アメリカセンターを訪問し、教学担当スタッフに面談し、英国の大学がポルトガル語圏のブラジルに進出する背景や教育的需要、コース展開、学生のレベル、就職先、と直面する問題、今後の戦略などについて調査を行った。あわせて、国立のサンパウロ大学も訪れ、図書館などで資料収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年後半から海外渡航の制約が解除され、モロッコ、カナダ、ブラジルなどの非英語圏の大学の現地調査が可能になったが、当初の科研の執行計画に比べると、まだ所期の予算執行計画に追いついたとは言いがたい。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年後半から海外渡航の制約が解除され、モロッコ、カナダ、ブラジルなどの非英語圏の大学の現地調査が可能になったが、当初の科研の執行計画に比べると、まだ所期の予算執行計画に追いついたとは言えない。多くの国で実際の学生の流動がもどりつつあるが、コロナ禍以前の状態に回復することはないと予想される。その場合、トランスナショナル高等教育のどの部分が回復し、どの部分が制約されるかについて、また国や使用言語によって違いがあるかなどを国際比較によって明らかにすることを目指したい。
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Causes of Carryover |
昨年度の執行は予定通りであったが、その前年の初年度の執行が新型コロナウイルスの感染時期の末期にあたり、海外渡航が制限された影響が残り、昨年度の未使用額の発生につながった。今年度は予定どおりの海外調査を行う予定であるので、未執行部分は消化できる予定である。
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