2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on the combination of policies, governance, organizations, and professions that better guarantee high school graduate employment
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21K02301
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
筒井 美紀 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70388023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
居神 浩 神戸国際大学, 経済学部, 教授 (70289057)
御旅屋 達 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10646558)
田中 真秀 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50781530)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 公立通信制高校 / 就労支援 / インクリメンタリズム / 事業実践コミュニティ / 就職保障 / 分散型リーダーシップ / アセットの贈与交換モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、以下3点を実施した。(1)大阪府立通信制高校に関する、その教育行政、高校現場における就職指導・支援の実践について行なってきた調査を、社会政策学会秋季大会での分科会報告として結実させた。(2)この学会報告内容を学会誌の小特集論文投稿へとブラッシュアップした。(3)ブラッシュアップの過程で、2024年度に深めるべき理論的検討に関連する文献を選び出した。 (1)については、3本の論文を発表した。第一論文は、大阪府の教育行政を30年程度概観し、そのなかで通信制高校に関する施策が、近年まで優先順位が低かった理由を観点から解明し、「事業実践コミュニティ」概念を提案した。第二論文は、全日制や定時制と大きく異なる通信制高校のカリキュラムや教員組織の在り方が、どのような就職指導・支援の課題をもたらしているかを解明し、そのなかでの関係者の創意工夫について、就労支援NGOとの連携も含めて、「分散型リーダーシップ」の観点から検討した。第三論文は、通信制高校近隣に所在する福祉事業所アソシエーションが、上記NGOの媒介によって、通信制高校とバイターンや就職・採用において繋がり、それを継続している様子を分析し、新たな高卒就職モデルを提案した。 (2)については、学会報告内容をフロアからの質疑を含めて検討し、リライトして提出した(2024年3月1日)。4月下旬現在、編集委員とやり取りをしながら、数か月後の掲載を目指して、さらなるブラッシュアップを図っている最中である。 (3)については、10本の重要論文を選び出した。2024年度の月例研究会で、読み込みを踏まえたディスカションを行なっているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染拡大の「収束」と言えどもそのリスク・影響が、調査研究においても残り続けるなかで、粘り強く進めてきた結果、学会報告および学会誌投稿へと結実させるとともに、継続年度(2024年度)へ、理論的深化という次なるステージに進むことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、理論的検討を深めるため、前半は、月例研究会にて10本の論文・書籍を取り上げる。本報告書執筆現在、4月の月例会を終えたところであり、非常に充実した議論ができた。今年度の後半は、「芋づる方式」で追加の論文・書籍の検討を行なうとともに、深く関連する分野の専門家をゲストスピーカーに招いての検討会も考慮中である。 なお、研究対象において、新たな政策・実践の展開があったため、これを追跡すべくインタビュー調査なども実施する。 以上を踏まえたうえで、書籍などによる公開に向けて、章立てと考え、草稿執筆へと進む予定である。
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Causes of Carryover |
主な理由は2点ある。第1に、新型コロナ感染拡大が「収束」するも、その影響が研究調査の過程において残り続けた。第2に、研究対象において、新たな政策・実践の展開が生じ、それをトレースする必要性が生じた。 2024年度においては、月例研究会において理論的検討を深めることをメインとしつつ、新たな政策・実践の展開についても、追加インタビューなどを実施する。月例研究会と追加インタビューは、ともに録音し業者による反訳を作成、それらを改めて読み込んで、章立てと草稿執筆へとつなげる。 使用計画としては、したがって、研究出張、業者反訳、関連書籍購入が主となる。
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Research Products
(5 results)