2021 Fiscal Year Research-status Report
ASEANにおける日本語教育とキャリアパスのコネクティビティに関する基礎的研究
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21K02306
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Research Institution | Nagasaki University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小鳥居 伸介 長崎外国語大学, 外国語学部, 教授 (80215293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 加奈子 長崎外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50595642)
新美 達也 名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (80773192)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ASEAN地方都市 / 日本語教育 / キャリアパス / コネクティビティ |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍のため現地調査は出来なかったが、オンラインを活用した研究集会を以下の通り実施し、成果を研究ノートと論文の形で発表した。 第1回研究集会(2021年9月4日(土)17:00~18:30):研究協力者の松本剛次氏(長崎外国語大学特任講師)に、「就業力(employability)を意識した教育政策と日本語教育におけるその実態ー現状で知る限りのマレーシア、インドネシア、フィリピンを例にー」として発表してもらった。参加者は小鳥居科研メンバー、ベトナム・フエ外大Nguyen Thi Huong Tra日本語・日本文化学部長、タイ・ナレースワン大学高橋勝幸教授ほか(ベトナム、タイメンバーはzoomで参加)。現地で日本語教育に携わった経験を持つ松本講師から、ASEAN諸国における日本語教育の実情と課題について詳しい動向が伺えた。 第2回研究集会(2021年11月6日(土)14:00~17:00):長崎外国語大学の論叢第25号に発表する研究ノート、小鳥居・松本「インドネシアの高等教育機関における日本語教育と日系企業への人材供給に関する一考察」と論文、川崎・新美・Tra「ベトナムにおける日本語教育と人材供給に関する一考察」の内容を報告した。参加メンバーは1回目と同じ。文献、インターネットによる調査及びフエ外大での聞き取り調査により、次年度以降の現地調査に向けて課題を明確化した。 第3回研究集会(2022年3月5日(土)14:00~17:00):新美が研究分担者として参加している他の科研「最低生計費と生活時間の観点からのディーセント・ワークの実証的研究」(日本国内の外国人労働者の経済状況や日本語教育及び多文化共生の課題についての研究)との合同で実施した。参加者は両科研のメンバーで、国内外の日本語教育とキャリアパスの連結性についての意見交換を行い、研究の進展のための示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により1年目に計画していた現地調査は実施できなかったが、2年目以降の現地調査の実施につながる現地の情報収集や聞き取り調査、オンラインによる研究集会の実施により、研究ノートと論文を公刊し、期待した程度の研究の進展を図ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目はコロナの推移を見極めながら、ベトナム、タイ、インドネシアにおける現地調査を実施し、実証的な研究成果に繋げていきたい。引き続き現地調査が困難な場合は、現地の研究協力者とのオンラインミーティングの実施によりアンケートや聞き取り調査を行う。併せてオンラインを活用したハイブリッド形式の研究集会を企画・実施していく。
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Causes of Carryover |
本年度はコロナ禍のため予定していたベトナム、タイ、インドネシアでの現地調査ができなかったため、次年度の現地調査費として繰り越した。
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