2021 Fiscal Year Research-status Report
International Comparative Research on the Determinants of Professional Activities Hours of Academic Professions
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21K02310
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 研究活動時間比率 / 教育活動時間比率 / 無期雇用比率 / 同僚制 / 研究生産性 / 学際的な研究 / 社会志向的な研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
20か国の大学教員が研究活動に使用する時間の全活動時間数に対する比率を20・30歳代、40歳代、50歳代ごとに計算し、それらの変数を使ってクラスター分析を行い、その20か国を分類した。その結果、20か国は、4つの集団に分類された。 第1集団は、研究活動時間比率が年齢が上がるにつれて上昇している。教育活動時間比率や管理・運営活動時間比率が年齢が上がるにつれて下降している。Croatia, Kazakhstan, Malaysia, Mexicoが含まれている。第4の集団の特徴は、研究活動時間比率が年齢が上がるにつ入れて下降している。逆に、教育活動時間比率や管理・運営活動時間比率が年齢が上がるにつれて上昇している。Japan, Sweden, Germany, Switzerland, Finlandが含まれている。 第2集団と第3の集団は、教育・研究活動時間比率は年齢によって有意な違いはない。第2集団には、Canada, Lithuania, Slovenia, Chile, Taiwanが含まれている。第3集団には、Estonia, Russian Federation, Korea, Portugal, Argentina, Turkeyが含まれている。 雇用形式を見ると、第1集団が、第4集団に比べて、無期雇用比率が高くなっている。 大学の管理運営形式について、第1集団が、第4集団に比べて、適切なリーダーシップが発揮されており、同僚制意思決定であると回答があった。研究生産性は、第1集団が最も高くなっており、第4集団が最も低くなっている。第1集団は、第4集団に比べて、学際的な研究成果、応用志向的な研究成果、社会志向的な研究成果、を強調している。逆に、第4集団は、第1集団に比べて、1つの専門分野に基づく研究を強調している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目は、コロナ禍のため、予定していた国際会議への出席や外国でのインタビュー調査などができていないが、国内で可能なデータ収集やデータ分析を中心に実施してきた。
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Strategy for Future Research Activity |
1992年以降4回にわたって実施されてきた国際データを統合し、これらのデータベースを用いて、大学教員の国別・専門分野別の活動時間の特徴を明らかにする。 大学の専門的活動時間の規定要因に対する先行研究をレビューし、上記で明らかになった国別・専門分野別の活動時間の規定要因について明らかにする。 研究成果を国内・国際会議で発表し、研究雑誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
参加し成果報告を予定していた韓国での国際学会への参加がかなわなかったため次年度使用額が生じた。今年度も予定されている韓国での国際学会で研究成果報告を行う。
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