2021 Fiscal Year Research-status Report
看護職として活躍し続ける力を育成するキャリア教育プログラムの開発
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21K02313
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
竹本 由香里 宮城大学, 看護学群, 准教授 (40315578)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | キャリア教育 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、全国の看護系大学におけるキャリア教育の実態、看護学生のキャリア成熟度を調査し、看護学生が免許取得後もキャリアについての考えを成熟させ、看護職として活躍し続ける力を育成するキャリア教育プログラムを開発することを目的としている。2021年度は、全国の看護系大学におけるキャリア教育の実態調査を実施するための調査票を文献検討の結果をもとに作成した。 看護系大学で実施されているキャリア教育の内容を抽出する目的で、検索語を「看護学生」「キャリア教育 or キャリア発達 or キャリア開発 or キャリア成熟」とし、文献検索を行った。その結果、「看護学生 and キャリア教育」15件、「看護学生 and キャリア発達」10件、「看護学生 and キャリア開発」32件、「看護学生 and キャリア成熟」5件が確認された。文献の内容は、「看護学実習との関連など保健師助産師看護師学校養成所指定規則に定められた教育内容のキャリア教育としての効果」、「卒業生を講師とした講演会等の企画、大学教員によるキャリアガイダンスの効果」、「看護学生の職業キャリアレディネス、キャリア成熟度、進路選択要因などから看護学生に必要なキャリア教育の内容の示唆を得る」ものに大別できた。さらに、看護系大学のホームページからキャリア開発支援として実施している内容を確認した。確認できた内容は、大学内での合同医療機関等説明会の開催、就職支援、国家試験対策等であった。 以上の結果をもとに調査票を作成し、全国の看護系大学のうち学生受け入れ年度が2018年度以降の看護系大学277大学を研究対象施設とした研究計画書を作成し、所属機関の研究倫理専門委員会に倫理審査を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度に看護系大学におけるキャリア教育に関する実態調査を実施する計画であったが、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部改正があり、2022年度から改正カリキュラムでの教育が開始されることとなった。このため、現行カリキュラムと新カリキュラムにおける変更の有無についても調査する計画に修正したため、2022年度に調査を実施することとした。現在、全国調査の研究計画書・調査票を作成し、所属機関の研究倫理審査を申請しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に看護系大学におけるキャリア教育の実態調査を実施し、結果については2023年度に発表する予定である。2023年度には、全国調査の結果を参考に調査票を作成し、看護学生を対象として大学で実施されているキャリア教育の内容と看護学生のキャリア成熟度の関連について調査して看護学生のキャリア成熟を促す教育内容について検討する。 この結果をもとに、キャリア教育プログラム試案を作成し、あわせて効果検証方法について検討していく。
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Causes of Carryover |
2021年度に全国の看護系大学を対象とした実態調査を実施する計画で調査準備にかかる謝金、通信費(郵送費)、印刷費等を計上していたが、実施できなかったため次年度使用額が生じた。研究倫理申請まで計画が進んでおり、2022年度に全国調査を実施するための調査準備にかかる謝金、通信費、印刷費等として使用を計画している。
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