2022 Fiscal Year Research-status Report
家庭内事故による乳児急性硬膜下血腫における頭の形の影響と予防法
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21K02324
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小鹿 学 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (80422682)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 虐待による頭部外傷 / 中村I型の乳幼児硬膜下血腫 / 家庭内事故 / 実体モデル / 頭示数 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 実験に用いる実体モデル作成 乳児の頭部の計測データ、X線、CT、MRI検査等の画像データが必要。乳児の頭部の計測データに関しては、公開済みのデータを取得した。また異なる頭示数のモデル作成のための正常乳児、頭部外傷のある乳児の画像データは、山梨大学医学部附属病院で撮影されたものを個人情報に配慮して使用するため、倫理委員会に審査を依頼中である。 また既製の乳児人形(育児シミュレータ)も購入済みである。 2)転倒転落実験による架橋静脈の伸展の評価 転落実験による架橋静脈の伸展の計測に必要なソフトウェアは購入済みで、現在ハイスピードカメラ、角速度センサ、角加速度センサ等は各メーカーと選定のため協議中である。 さらに育児シミュレータを用いた、乳児への親の反応や揺さぶりを起こしやすい状況について、今後ボランティアに貸出し検証する予定。 3)虐待による頭部外傷と、家庭内の事故による中村I型の乳幼児硬膜下血腫に対する知見を集めるため、日本子ども虐待医学会学術集会に参加した。虐待に関連する発表を日本子ども虐待医学会学術集会と日本小児科学会山梨地方会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナの蔓延により、機器選定のためのメーカーとの協議が滞ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実体モデルの作成を速やかに行い、転倒転落等の実験による架橋静脈の伸展の評価をおこなっていく予定である。また学会等での知見の収集も継続しておこなっていく。
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Causes of Carryover |
実体モデル作成が遅れたため、モデル作成費用と計測機器の購入のための費用とするため。
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