2021 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児発達相談における視線計測装置を用いた社会性発達評価とメディア使用の研究
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21K02354
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
永谷 文代 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (50773206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 真理子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任講師 (50724118)
岩谷 祥子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (60724903)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メディア暴露 / 睡眠習慣 / 社会性の発達 / 生活習慣 / 視線計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳が発達過程にある乳幼児期のメディア暴露が、睡眠習慣や社会性発達・問題行動に影響があると言われている。近年、テレビやスマートフォンなどのメディア使用が睡眠や、自閉スペクトラム症の特徴とされるコミュニケーション障害や社会性の欠如と関連性があるとの報告もみられるが、メディアの使用方法についてエビデンスに基づいた提案はなされていない。 今回、発達相談施設で日常生活や集団生活の問題を抱える乳幼児に対し、社会性発達評価装置を用いて視線計測を行い、提示した刺激への注視時間や、人や幾何学模様に関する興味を調べる。また、メディアの使用状況や、それらの使用に影響される可能性がある睡眠習慣や生活習慣について調べ、メディアの使用と社会性発達との関連性を検討する。対象者は、子育て支援施設さかいっこひろばで心理士が発達相談を行い、医師が診察をした、6歳以下の小児。保護者には、メディア使用と睡眠習慣に関する質問紙とSRS-2(対人応答性尺度)の記入を求めた。また、社会性発達評価装置による視線計測、新版K式の発達検査を実施し、臨床経過を収集した。これらのデータから①メディアと睡眠に関する因子の関連性②視線計測データから、計測中のパソコン画面を注視できた時間、提示した視覚課題を注視する割合と、メディア因子、睡眠因子、新版K式の発達検査やSRS-2の結果、診察所見を比較し、発達診察時に取得した社会性発達に影響する因子を検討する。現在、76名の対象者のリクルートが終了している。引き続きリクルートを継続しつつ、質問紙等のデータ入力、統計的解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、76名の同意書を収集し、引き続きリクルートを進める。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、子育て支援施設さかいっこひろばにおいて、心理士が発達相談を行い、医師が診察をした6歳以下の小児を対象に、保護者には、メディア使用と睡眠習慣に関する質問紙とSRS-2(対人応答性尺度)の記入を求め、小児には、社会性発達評価装置による視線計測新版K式の発達検査を実施する。同時に、実験補助を利用することにより、解析作業を速めることを計画している。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じたのは、購入予定であった視線計測装置を、発達相談診察で既に使用している物が使用可能になったためである。今年度、当研究専用のパソコンを購入する予定。
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