2023 Fiscal Year Research-status Report
大人の言語刺激がこどもの行動形成に与える影響ー0歳から5歳の発達段階と行動分析ー
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21K02365
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
川口 めぐみ 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (10626310)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 言葉かけ / 行動分析 / こども / 保育者 |
Outline of Annual Research Achievements |
保育者がこども個人もしくは全体とかかわろうとするとき,その大半は言語的かかわりである。保育の中に溢れている保育者の言葉は,こどもの学習や行動を形成する直接的な刺激となっており,後のこどもの行動を形成する重要な情報となる。保育者の専門性について問うとき,発達理解や実践力,協働や省察的思考,共感的態度などのワードは多く見られるが,保育者の言葉かけについて検討した研究はほとんどない。 そのため,日常の保育現場の中で保育者がこどもにかける言葉とこどもの行動の関連について検討することを目的に研究を引き続き行う。 2023年度は,年長児に対する保育者の言葉かけデータを得るため,関東圏にある保育所で調査を依頼,開始した。年長クラスにおける保育者の言葉かけ(刺激)とこどもの行動(反応)の関連についてデータを収集するため,こどもの注意が届かない場所にカメラを固定し,行動出現の有無や行動出現までの反応時間など分析していく。 また,2023年度は,2022年度に収集した0.1.2歳児のデータを分析し,学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究を開始した2021年度は,COVID-19の感染拡大により調査協力園の研究承諾を得ることが難しく,2022年度に入り社会情勢が変化したことで,ようやく2021年度に予定していた研究計画を開始することができた。1年遅れかつ予定より少ない協力園によって0・1・2歳児クラスのデータが得られ,続いて2023年度に年長児のデータを収集した状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年に得たデータを分析し,学会や論文発表していく。また2022年度,2023年度のデータを統合して分析し,本研究のまとめとしても学会や論文発表を行う。
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Causes of Carryover |
研究をスタートした2021年度は,COVID-19の感染拡大によって調査依頼していた施設が受け入れ不可となり,計画通りに研究が進まなかった。そのため,研究計画が1~2年遅れたため。
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