2021 Fiscal Year Research-status Report
保育者養成におけるブレンディドラーニングを用いた保護者との関係構築力の育成
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21K02388
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
小原 敏郎 共立女子大学, 家政学部, 教授 (30439161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 主博 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (70310183)
恒川 丹 田園調布学園大学, 子ども未来学部, 助教 (30898846)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 保育者養成教育 / 子育て支援 / e-ラーニング / ブレンディドラーニング / 関係構築力 / 問題解決力 / チームでの連携力 / コミュニケーション力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、保育者養成教育において学生が保護者との関係構築力の育成するために、主体的かつ効率的に学べる教育プログラムとしてe-ラーニングと対面授業を取り入れたブレンディドラーニング(Blended Learning、以下BL)を実施し、その学習効果を検証する。 2021年度は、e-ラーニング教材の開発を行った。幼稚園教育要領や厚生労働省通知「指定保育士養成施設の指定及び運営の基準について」に示されている子育て支援の実際の場面を想定し、関連する文献や先行研究等を収集した上で研究メンバー間で協議して学生の「コミュニケーション力」「問題解決力」「チームでの連携力」等が育成されるコンテンツ作成を設計した。 設計したコンテンツの内容の検証、改善を目的とし、2021年10月~12月にかけて「保育所・幼稚園・認定こども園に勤務している保育者:14名」「乳幼児を子育している母親:12名」「大学3年生・4年生:15名」に作成した動画教材を視聴してもらい意見を求めた。保育者からはおおむね保育現場に即した内容であるという回答があった。この研究結果は、2022年3月の保育者養成教育学会第6回研究大会で発表した。保護者や学生の意見を踏まえてコンテンツの内容を改善し、合計9場面からなる動画コンテンツを作成することができた。 また、作成した動画コンテンツをもとに2021年11月~12月にかけて大学生16名を対象とし、試行的にBLプログラムを実施して効果を測定した。保護者に対する子育て支援の理解を深めるために、試行的に実施したBLプログラムによる授業実践について報告を行ってきた。結果から授業の様子や学生の感想を見る限り、一定程度の成果は得られたものと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に示した2021年度の計画である「e-ラーニング教材の開発する」という内容はおおむね達成できたと考えられる。研究メンバー間で要領、指針、厚生労働省通知、関連する文献や先行研究等を収集した上で協議し、おおむね予定通り内容を決定することができた。さらに、検証や改善の取組として、保育者・学生のみならず、当事者である母親にも意見を聴くことができ、コンテンツの妥当性や改善の内容を見極めることができた。これらのことから「(2)おおむね順調に進展している」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、授業でのプログラムの実施、効果を検証する。研究代表者・分担者が担当する教科目「子育て支援」において、作成したe-ラーニング教材と対面授業を取り入れたBLプログラムを数回実施し、効果を検証する。対象は保育者養成校の学生100名を予定しており、効果の測定は、授業の事前・事後、およびフォローアップ調査による比較によって行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で学会参加や打ち合わせのために計上した旅費がほとんど使用できなった。次年度以降は当初の計画通り学会(国際学会を含む)等に積極的参加し、研究成果を公表する。
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