2021 Fiscal Year Research-status Report
幼児期から児童期の不適応を改善する早期保育プログラムの開発と実証
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21K02403
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
三浦 光哉 山形大学, 大学院教育実践研究科, 教授 (10344780)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 保育活動プログラム / 幼児 / 特別支援教育研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、まず、2歳児から4歳児までの「早期保育活動プログラム」を開発し、それをこれまでの研究成果として開発した5歳児の「小1プロブレムを防ぐ保育活動プログラム」と融合させて、幼児期の保育活動プログラム(2歳~5歳)として完成させることである。 具体的な取組は、Plan1.研究組織の構築と保育・教育現場の調査、Plan2.「早期保育活動プログラム(2歳~4歳)」の開発と適用、Plan3.特別ニーズ児への「発達促進プログラム」と個別の保育計画作成と実施、Plan4.保育者等への幼児特別支援教育研修の実施、 Plan5.公開保育の実施と他地域への「早期保育活動プログラム」導入である。 1年目(2022年度)の研究実績では、Ppan1について「早期保育活動プログラム委員会」を組織し、研究モデル校園に巡回相談を実施したり、発達障害児等のスクリーニングを実施したりした。また、保育活動の指導・助言も行った。さらに、保育所等の保育活動の内容を調査し、現状と課題を洗い出した。次に、Plan2について研究モデル園で新たな早期保育活動プログラムを4事例考案することができた。また、Plan4について保育者等に対して、10時間の「幼児特別支援教育研修」を企画・実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究モデル園については、コロナウイルス感染症の影響により、拒否されることもあった。また、コロナウイルス感染症対策により、保育所・幼稚園等の現場に出向くことを制約されたが、各園で保育プログラムを考案していただいたり、保育士等の特別支援教育研修を実施することができたので、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目(2022年度)の研究実績では、Ppan1とPlan4の取り組みができた。今後は、まず、Plan2「早期保育活動プログラム(2歳~4歳)」の開発と適用である。1年目で4事例のプログラムができたので、2年目には、さらにその数を増やしていきたい。次に、Plan3「特別ニーズ児への発達促進プログラム」と「個別の保育計画作成と実施」である。発達障害児の対象児を選定して、計画を作成して実施していく。Plan4.保育者等への幼児特別支援教育研修の実施では、2年目も継続して取り組んでいく。なお、Plan2の世界の先進地域(アメリカやデンマーク等)の現状を調査することについては、コロナウイルス感染症の影響もあり、流動的である。
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Causes of Carryover |
年度末に出張を新幹線で行く予定をしてしましたが、「東北新幹線が地震のために運休」ととなり、予算が余ってしまったため。
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