2023 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study on the Relevance between the Educational Achievement of Students and the Organization of School Administration, including Student Guidance and Counseling
Project/Area Number |
21K02454
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
宮古 紀宏 国立教育政策研究所, 生徒指導・進路指導研究センター, 総括研究官 (60549129)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 生徒指導 / 学校風土 / 学校とのつながり / 校務分掌 / 学年団 / 生徒指導部 / 教育相談部 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学校の重要な機能である生徒指導について、その成果の一つとして学校風土を構成する重要な鍵概念の一つである「学校とのつながり」(School Connectedness)に着目するとともに、この「学校とのつながり」と校務分掌組織のパフォーマンスとの関連について、明らかにすることである。筆者が所属する組織における調査研究事業において実施した質問紙調査の一部に、本研究の校務分掌組織のパフォーマンスに関する調査票を新たに追加する形で、2019年度に1回、2020年度に2回、2021年度に2回、計5回の質問紙調査を実施した。校務分掌組織は多岐にわたるため本調査研究では、学年団と生徒指導部、教育相談部に絞り、また、チームビルディングや多職種連携・協働に関するコンピテンスの先行研究をレビューし、校務分掌のパフォーマンスに関する調査票を作成し、質問紙調査を実施した。また、学校教育の成果の多元的な可視化等については、米国等で学校アカウンタビリティや学校改善のために政策的に推進されている。そのため、本研究では、カリフォルニア州の州教育省やシンクタンク等を訪問し、学校のパフォーマンスをどのように設定し、可視化を試みているのかについてヒアリングを行った。この米国訪問調査については、2022年10月と2024年2月に実施した。 なお、上記の研究成果の一部については「学校風土に関する学校アカウンタビリティ導入の検討-『生徒指導提要』における発達支持的生徒指導を地域に根付かせるために-(〈特集〉『生徒指導提要(改訂版)』をどう活用するのか、どう活用される必要性があるのか)」『生徒指導学研究』22号,pp.43-50などで発信することができた。
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